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【陸上日本選手権・男子1500m】今季絶好調の東海大・飯澤が初の日本一

2022年6月11日 19:00
【陸上日本選手権・男子1500m】今季絶好調の東海大・飯澤が初の日本一
東海大・飯澤が実業団の猛者を制して初優勝(写真:和田悟志)
6月10日、日本陸上競技選手権大会(ヤンマースタジアム長居・大阪)の2日目に行われた男子1500メートル決勝は、東海大学中長距離ブロック主将の飯澤千翔選手(4年)が、3分42秒82で初優勝を果たしました。

■最終学年で完全復活

3年前のルーキーイヤーは、関東インカレ、日本インカレで優勝するなど快進撃を見せましたが、2年生になってからはケガに苦しんでいた飯澤選手。

「(大学)2年目、3年目と、本当に地獄のような思いをしたので、素直にとてもうれしいという気持ちでいっぱいです」と、初の日本一に笑顔を見せました。

最終学年になった今季は、4月に日本学生陸上競技個人選手権で優勝を果たすと、5月1日の日本グランプリシリーズ大阪大会・木南記念で学生歴代5位(日本人学生歴代3位)となる3分38秒55をマークし、関東インカレでも3年ぶりに優勝しており、好レースを続けていました。

「去年と3年前の日本選手権は、(決勝で)最下位だったので、入賞(8位以内)が目標でした。チャンスがあれば、3番以内、優勝を目指そうと思っていました」と語った飯澤選手ですが、今季の勢いそのままに、入賞どころか、一気に頂点へと駆け上がりました。

■日本記録保持者・大学の先輩を制してV

レースは、竹内大地選手、日本記録保持者の河村一輝選手 (ともにトーエネック)らが先頭集団に入り、スローな展開に。一団のままラスト1周に突入しました。ここで仕掛けたのが、2017年、18年と連覇をしている東海大OBの館澤亨次選手(DeNA)でした。

「流れに乗って、行けるところで行こうと思っていました。みんな余裕があって、ごちゃごちゃしていたので、徐々に加速し、ぐっとペースを上げました。もしかしたらちょっと早かったかもしれないですね……」と語った館澤選手の仕掛けに、飯澤選手や森田佳祐選手(SUBARU)、飯島陸斗選手(阿見AC) らが反応。

ラスト100mで先頭を奪った飯澤選手がスパート合戦を制し、2位には飯島選手、3位には森田選手が入りました。

箱根駅伝OBの主な成績は、2020年第96回大会で6区の区間新記録を樹立した館澤選手が4位。同じ第96回大会で明治大学のアンカーを務めた河村選手が5位。2014年第90回大会で東海大学の4区を務めた、1500m前日本記録保持者の荒井七海選手(Honda)が6位に入りました。
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