『窓ぎわのトットちゃん』中国では発行部数1600万部 教科書にも収録される人気のワケ
1981年に出版された『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)は、日本国内で発行部数800万部、世界で2500万部を記録しています。そのうち、1600万部を記録しているのが、中国です。
■中国では日本の2倍の発行部数を記録 担当者を取材
会見には、中国の出版社の姿もありました。なぜ中国で広まっているのか? 出版社・新経典の担当者に聞くと「子供の生活がいきいきと表現されているので、自分の生活と重ね、子供たちの中でヒットしました。その後、(作中に登場する)小林校長先生の個性を尊重する教育が理想的な教育の姿だとして、子供だけでなく大人にも広まりました」と、ヒットのきっかけを語りました。
■教育者にも広がり教科書にも収録
中国では日本での出版から20年以上の時を経て、2003年に発売されたといいます。児童文学として位置づけられ、教育者の中でも広がっているといい「中国では“ハリー・ポッター”や“不思議の国のアリス”などを超えるような発行部数です。読まなければいけない図書となっていて、小学校の教科書にも収録されています」と、明かしました。
さらに続編についても、中国ですぐにニュースなったといい「続編を早く翻訳出版してほしいと期待されています」と、注目度の高さを語りました。
■黒柳さんのもとにも「いろんな国の方からお手紙をいただいて」
会見で黒柳さんは、世界でヒットしていることに触れ「いろんな国の方が読んでくださいました。いろんな国の方からお手紙をいただいて、中国ではベストセラーになった。私より年上かもしれないような人が、(窓ぎわのトットちゃんを)読んで泣いちゃったって手紙をくださった。そのときに、子供とか大人とか関係なく、その中にある自由で清らかな感じが胸をうったのかな」と、語りました。