90歳の黒柳徹子 読書の魅力を熱弁 子供たちのために出版業界へ“要望”したこととは
『続 窓ぎわのトットちゃん』は、1981年に発売された大ヒット作『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)の42年ぶりとなる続編です。トットちゃんが、東京大空襲の数日後、青森に疎開してから、音楽学校を卒業後、NHKの専属女優になり、ニューヨークに留学するまでが描かれています。
■現代の子供たちへ期待すること
会見で、記者から「この本を読む現代の子供たちへ期待することは」と聞かれた黒柳さんは「本を好きになってもらいたい。この頃子供はテレビを見ちゃって動くものを見たがって、中々本を読まないって聞きますけども、私が子供の頃には本しかなかったので、本当に本を読みました。それで本って本当におもしろいって感じていました。ですから子供たちにも、本はおもしろいって知ってもらいたい」と、語りました。
読書の魅力について黒柳さんは「私は子供の時、足が悪かったので、病院に入院していることが多くて、それで本をいっぱい読んで、本っていいなって思った。それによって知的になったかはわかりませんけど、いろんな想像力が増幅されます。"やっぱりいいな、本”って読む度に思って、自分の知らない世界だったり、感じたことのない感覚だったりを教えてくれるし、学ぶって言うと大げさですけど、そこからいろんなことを学んでるんだと思います」と、明かしました。
■出版業界への“要望”「戻していただきたい」
さらに会見では、黒柳さんから出版業界へ“ある要望”も。「昔の本は仮名がふってあって、今は仮名をふってないので、小さい子が読めなくなってしまった。そこのところが今残念で、もうちょっと仮名をふったらいいのになって思います。ぜひ仮名をふるのを戻していただきたいと、この際お願いしたいと思います」と、お願いしました。