ハリソン・フォード80歳、会見に登場 最後のインディ・ジョーンズに「そのすべてが大好き」
シリーズ5作目となる最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(6月30日全国公開)は、“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと争奪戦を繰り広げる物語。1981年公開の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』以来、40年以上にわたりシリーズに出演してきたハリソンさんがインディを演じるのは、本作が最後となります。
映画祭では、長年にわたり数々のキャラクターを演じてきた功績がたたえられ、名誉パルム・ドールを授与されたハリソンさん。会見で、「言葉では言い表せない気持ちでした。今も言葉にならないんだ。カンヌという場所で温かく歓迎され、とてもいい気分でした」と受賞の喜びを明かしました。
続けて、「いい映画を見たかったんだ。最後を飾るにふさわしい物語をね。これまで若さに頼って生きてきたこの男の、変わらなければならない姿を。人間関係にしても、もっと深いものと、人生の重みを見たかった。これ以上の脚本は望めないよ。これ以上の出演陣も。監督やジョン・ウィリアムズが吹き込んだ情熱や手腕もそう。本当に幸運なことだった」と本作への思いと感謝を述べました。
また、本作でインディ・ジョーンズを引退することについて、ハリソンさんは「私を見ればわかるだろう?(笑)少し立ち止まって休む必要があるからね」とジョークを交えつつ、「私はこの仕事も、このキャラクターも、彼が私の人生にあたえてくれたことも、そのすべてが大好きなんだ。それがすべてだね」と長年演じてきた“当たり役”への思いを語りました。