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映画『ドライブ・マイ・カー』最優秀作品賞などトリプル受賞 アジア版アカデミー賞

2023年3月13日 23:05
映画『ドライブ・マイ・カー』最優秀作品賞などトリプル受賞 アジア版アカデミー賞
最優秀作品賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』のチーム
アジア全域版のアカデミー賞『第16回アジア・フィルム・アワード』の授賞式が12日、香港故宮文化博物館で開催。映画『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞を含むトリプル受賞を果たしました。

2007年から始まったアジア映画を対象としたアジア全域版アカデミー賞『第16回アジア・フィルム・アワード』。授賞式は新型コロナウイルスの流行によりオンライン開催が続いていましたが、4年ぶりに香港で開催されました。

『ドライブ・マイ・カー』は最優秀作品賞のほか編集賞(山崎梓さん)と音楽賞(石橋英子さん)のトリプル受賞を達成。授賞式には主人公を演じた西島秀俊さん(51)や岡田将生さん(33)も登場しました。

本作でメガホンをとった濱口竜介監督は「ここに来られなかったたくさんのキャスト、スタッフもおります。その人たちの力で、『ドライブ・マイ・カー』という映画が出来上がりました。この場を借りて、その原作、素晴らしい物語を与えていただいた村上春樹さんにも感謝を申し上げます」と挨拶し、続けて「特に、私がこの場で称えたいのはキャストです。アジアから本当にたくさんの俳優の皆さんに来ていただいて、皆さんが本当に信じられるような感情というものをスクリーンの中で、撮影現場で見せてくれたから、今こうして、我々いられると思っています。俳優が本当に何かを感じているから、観客も何かを感じることができるんだというシンプルな原則を私自身は信じています。そういうことがこれからも起こせるように、もちろんとてもいい仕事ができたと思ってはいますが、できなかったことにもちゃんとフォーカスをして、またここにいる皆さんと一緒にお仕事ができたらと思っています。そして今、この場にいる皆さまともいつかお仕事する機会があればと思っています。本当にありがとうございます」と力強くコメントしました。

そのほか12日の授賞式では、是枝裕和監督が、韓国作品『ベイビー・ブローカー』で最優秀監督賞を受賞。俳優の宮沢氷魚さんは『エゴイスト』での演技を評価され最優秀助演男優賞に輝きました。また阿部寛さんはアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える『Excellence in Asian Cinema Award』を受賞するなど、日本映画勢が多数表彰される授賞式となりました。