濱口監督&西島秀俊、オスカー獲得後日本で初会見 貴重な体験 “ノミニーディナー” 語る
米・アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞にもノミネートされるも受賞とはならなかったこの映画。濱口監督は「特に一番思ったのは、前日、前々日くらいに“ノミニーディナー”っていうのがあるんですよね。ノミネートされた人たちが一緒にディナーのテーブルを囲むっていう。例えばスティーブン・スピルバーグ監督とかと同じテーブルで。(去年作品賞・監督賞を受賞した)クロエ・ジャオさんとか、前年ノミネートされた方たちもいらっしゃったりして、なんで(自分は)ここにいるんだろうという気持ちにすごくなったっていうのが正直な気持ちです」と貴重な体験談を語りました。
さらに続けて「一方で、確かにこれが“何十年ぶり”とか“初”とかではなくて、今後続いてくれると日本映画にとってはありがたいことだと思っています」と映画界へエールを送りました。
映画は、妻を亡くした西島さん演じる主人公が、ドライバーの女性と出会い、人生を見つめ直していく物語です。米アカデミー賞で日本の映画が国際長編映画賞を受賞するのは、本木雅弘さん主演の『おくりびと』以来、13年ぶりとなりました。