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オスカー獲得『ドライブ・マイ・カー』西島秀俊ら出演者が喜び語る「いろんな方の心に深く響いたんだな」

2022年3月28日 22:35
オスカー獲得『ドライブ・マイ・カー』西島秀俊ら出演者が喜び語る「いろんな方の心に深く響いたんだな」
授賞式後の会見に出席した主演の西島秀俊さん

アメリカ・ロサンゼルスで行われた第94回アカデミー賞の授賞式で、『国際長編映画賞』を日本映画として13年ぶりに受賞した『ドライブ・マイ・カー』。受賞後に会見が行われ、濱口竜介監督をはじめ、主演の西島秀俊さん、岡田将生さん、霧島れいかさんが出席し喜びを語りました。

――受賞の感想は?

西島:本当にうれしいです。会場でたくさんの方に「素晴らしかった」と言っていただいて、改めてこの作品が国とか言葉を越えて、いろんな方の心に深く響いたんだなと会場ですごく感じて、とても幸せです。

岡田:素直に本当にうれしくて、あの場にいられたことが良かったなと思いますし『ドライブ・マイ・カー』ってタイトルを言われた時に、みんなで立ち上がって、みんなで抱きしめ合ってる瞬間は、たぶん一生忘れない出来事なんだなと思ってます。

霧島:素直に心からうれしい気持ちでいっぱいです。たくさんの方に「おめでとう」と言っていただいて、どれだけたくさんの方の心に届いたのかを実感できて、本当に本当にうれしいです。

――映画に舞台となった広島の方々へのメッセージは?

西島:この映画の感想で海外の人からも風景の話をすごくされるんですよね。「とにかく美しい映画だった。美しい風景だった、その中での演技がとても心に響いた」とたくさん言われて、ロケ地の皆さん本当に素晴らしい場所を提供してくださって、しかもコロナの自粛期間後で本当に大変な時に快く使わせていただいて、またすごくケアまでしていただいて、本当に感謝しています。おかげさまで素晴らしい映画になりました。ありがとうございます。

――授賞式で映画のタイトルを呼ばれた瞬間は?

西島:やっぱり濱口監督のすごい才能が、もっともっと世界に広まってほしいなと、個人的にいち映画ファンとして思いますし。本当にうれしくて、「濱口監督おめでとうございます」という気持ちでいっぱいでしたね。

岡田:本当にこんなことがあるんだなと。素直に体が反応して、心が動いて、喜びを分かち合えたこと、本当に良かったなとその瞬間に思いましたね。

霧島:すごい緊張はしていたんですけど、耳に入ってきた瞬間、感情が素直にあふれ出て、体も反応してしまいました。

――次に何を目指しますか?

西島:ありがたいことに次のお話をいただいているので、帰国してすぐに。いただいた仕事を全力で一本一本大切にやっていきたいと思います。

岡田:僕も同じくありがたいことに。けどこの受賞をきっかけに、映画館に足を運んでいただいて、この映画を見てもらえたらいいなと本当に今は思っています。

霧島:私も帰ったらすぐ撮影なんですけど、まず三浦透子ちゃんに連絡して、どういうふうだったかと報告したいです。もう一回お祝いもし直したいなと思っていて。あと、お土産も渡したいし、とにかくいっぱい話をしたいなと思います。

さらに、この日仕事の都合で授賞式に出席できなかった、女性ドライバーを演じた三浦透子さんもコメントを発表。
「『国際長編映画賞』の受賞、本当におめでとうございます!皆さんの姿、とてもかっこよかったです。『ドライブ・マイ・カー』という作品に関われたこと、誇りに思います。改めて、この作品から頂いた全ての出会いと経験に、心から感謝申し上げます。濱口さん、スピーチ届きました。胸がいっぱいです」と、喜びと感謝の気持ちを伝えました。