『NANA』休載から13年…漫画家・矢沢あいを取材 「また作品を描いていけたら」 “現在の体調”も明かす
矢沢さんは、1985年『あの夏』で漫画家デビュー。以降、『天使なんかじゃない』『ご近所物語』『Paradise Kiss』などヒット作を次々に生み出しますが、2009年に連載中だった『NANA』の休載を発表。近年は、イラストの仕事を中心に活動しています。
■矢沢あい、展覧会への思い明かす「不安もありましたが…」
20日からは、東京・新宿髙島屋で矢沢さん初の展覧会『ALL TIME BEST 矢沢あい展』(~8月8日まで)が開催されています。今回、矢沢さんに取材を申し込むと、質問に対し書面で回答してくれました。
――今回、なぜ展覧会を行うことになったのでしょうか?
矢沢:集英社の担当編集さんからお話をいただきました。長期休載中にもかかわらず声をかけていただけて、感謝の思いでいっぱいです。不安もありましたが、再開を心待ちにして下さっている読者の方々に、少しでも楽しんでもらえる場が作れたら! と思い、開催を決意しました。
■17歳でデビュー これまでの漫画家人生は「全身全霊で全力疾走」
展覧会では、300点に及ぶ直筆原画やイラスト、初公開の関連資料などが展示されています。今回、展覧会の総監修を務めた矢沢さんに、“訪れた人に見てほしいポイント”などを聞きました。
――矢沢さんが思う、展覧会の見どころは何ですか? ぜひ見てほしいところなどはありますか?
矢沢:展示は主に「天使なんかじゃない」以降の作品ですが、読者のみなさんがそれぞれ懐かしい1枚に再会出来るように、出来るだけ沢山の原稿を飾らせていただきました。制作途中の下絵なども、少しですが残っていたものがあったので、完成原稿と並べて飾ってあります。漫画以外のお仕事で描いたイラストを展示するコーナーも作ったので、そのあたりは新鮮な気持ちで見ていただけるんじゃないかと思います。
――展覧会のコンセプトが『ALL TIME BEST』ですが、これまでの漫画家人生を振り返っていかがですか?
矢沢:17歳でデビューして以来、全身全霊で全力疾走しているような毎日でした。
■矢沢あいが明かすファンへの思い「本当にごめんなさい」
――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします
矢沢:いつも応援ありがとうございます。今回の展覧会を開催出来たのも、作品を読み続けて下さった皆さんのおかげです。「NANA」の休載から長い年月が経ち、ご心配をおかけしたままで本当にごめんなさい。みなさんに楽しんでもらいたい一心で展覧会の準備に取り組みながら、以前より体力も取り戻せているように感じました。今後は体調管理しつつ、少しずつでもまた作品を描いていけたらと思っています。よろしくお願いいたします。
以上です。ありがとうございました。矢沢あい