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“カメ止め”上田慎一郎監督、カンヌで快挙 TikTok発ショートムービーでグランプリ受賞

2023年5月25日 22:40
“カメ止め”上田慎一郎監督、カンヌで快挙 TikTok発ショートムービーでグランプリ受賞
カンヌで喜び 上田慎一郎監督が快挙
『カメラを止めるな!』で知られる映画監督の上田慎一郎さんが、TikTokとカンヌ国際映画祭のコラボ企画『#TikTokShortFilm コンペティション』で最高位のグランプリを受賞。現地時間23日に表彰式に出席し、喜びを語りました。

『#TikTokShortFilm コンペティション』は2022年に初開催。TikTokを活用して制作されたショートフィルムを審査し、「グランプリ」「脚本賞」「編集賞」の3部門が選定されます。

■“コミュニケーション”描いた『レンタル部下』で頂点に

上田監督は2018年、冒頭から37分間“ワンカット”で撮影した『カメラを止めるな!』がヒット。その後も長編映画だけではなく、アニメ映画やTikTokの縦型短編動画などジャンルやフォーマットを問わず映画を制作し、アイデアが光る作品で多くの人を魅了しています。

今回、世界80の国と地域、約7万本の中から頂点に輝いたのは、『レンタル部下』という2分40秒の作品。お金をもらい“レンタル部下”として働く女性が、“上司”から叱責を受けるシーンからスタートします。上田監督は作品について「お金を払って自分が求めるコミュニケーションを一時的に得ること。それは本当の意味で心を満たすことになるのか。根本的な解決にならないのではないか。それらを問うてみたく、制作しました」と説明しています。

■携わったのはわずか6人、iPhone撮影でつかんだグランプリ

上田監督は表彰式で「多くの作品の中から選んでいただいて、本当にうれしく思っています」と喜びのコメント。「この作品はスタッフは2人、キャストは4人で、iPhoneだけで撮った作品。日本社会を描いているんですけど、世界中の人が共感できるコミュニケーション・人間関係の話にしたいと思っていたので、今回それが実ったようでとてもうれしい。これをきっかけに、再度多くの方に届くようになればいいなと思います。サンキュー!」と笑顔を見せながら、世界に作品をアピールしました。