ミュージカル界を代表する井上芳雄さん（４２）と中川晃教さん（３９）が新たな形のステージに挑戦。そのステージで使用される映像の収録が１５日に行われ、収録後取材に応じました。

２人が出演するのは、ミュージカル界で活躍する豪華メンバーが集結するコンサート『Ｊａｐａｎ　Ｍｕｓｉｃａｌ　Ｆｅｓｔｉｖａｌ　２０２２』（１月２８日午後６時開演）。当日は、仕事の都合で映像での出演となる井上さんと、実際に舞台上で歌唱する中川さんの、“映像”と“リアル”の共演が見どころの１つになっています。

２人が披露するのは、２００２年にＷキャストを務めたミュージカル『モーツァルト！』の楽曲『僕こそ音楽』。この日は、スクリーンに投影する井上さんの映像と歌の収録が行われました。

最新スクリーンにその映像を投影することで、ホログラムのように物体が立体的に浮き上がり、その場に存在するように見えるという技術を使用。井上さんの映像と歌声に、コンサート当日、中川さんが生で歌を合わせ披露します。

収録を振り返った井上さんは「実際、今日はあっきー（中川さん）がいて歌ってくれたので、僕としては変わらないですけど、本番あっきーはホログラムの僕と歌うので、また違う感覚になるんじゃないかな」とコメントしました。

韓国で開催されたミュージカルがメインの野外フェスに日本人として初めて参加したことで、“日本でもやりたい”という思いが強くなったという中川さん。「今回こうやって１つ結実して、同じくミュージカルという世界で頑張っているすばらしい仲間たち、そして何よりもそれを楽しみに、１つの元気のもととして待ってくださっているお客様たちに何かできないだろうかって、こういう今のタイミングで実現できたことはほんとに神様感謝、井上芳雄様感謝っていう感じです」と実現できたことへの感謝の気持ちを語りました。

コンサートには、井上さんの妻で、同じくミュージカルを中心に活躍している知念里奈さん（４０）も出演。井上さんは「妻が出てるので、その時点で人質とられてるみたいなところがあって、やっぱり断りづらいなーって」と冗談を言いつつも「（中川さんとは）２０年の仲なので、あっきーがやろうとしていることはできる限り協力したいなという気持ちはあるので、ぜひという感じでした」と出演の経緯を明かしました。

また、今回新たな試みとなる“ホログラム”での出演に「映像で見たらどっちが本物か映像かわかんないんじゃないかなって、そういうおもしろいことも起きるんじゃないかって。また次につながっていく新たな試みに自分が参加させてもらえることに、すごくワクワクしてます」と期待を寄せました。

一方で、新たな技術に味を占めたのか「今回撮ったこの映像があるので、お互いこれを持ってどうにでもできるというか、自分が忙しいときは“映像あるんで送ります”みたいな、そういういい商売もしていけるんじゃないかなって」と話し笑わせました。