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元宝塚・珠城りょう 千秋楽の挨拶は “お風呂で唱えていた” トップスター時代の思い出

2022年4月14日 11:10
元宝塚・珠城りょう 千秋楽の挨拶は “お風呂で唱えていた” トップスター時代の思い出
元宝塚トップスター・珠城りょうさん
元宝塚歌劇団月組トップスターの珠城りょうさん(33)にインタビュー。退団後のプライベートの過ごし方や、宝塚時代の意外なエピソードを明かしてくれました。

珠城さんは2008年に宝塚歌劇団に入団し、2016年には月組男役トップスターに就任。入団9年目でのトップ就任は、男役としては天海祐希さんに次ぐはやさで、2021年8月に退団しました。

■退団後の変化を語る 始めたことは「ジム」と「英会話」と「読書」

――宝塚退団後、一番変化があったのはどんなことですか?
時間がたくさんできたっていうところで、いままでは本当にありがたいことに次の舞台の作品も決まっていていまやっている公演が終わったらすぐ次の作品の稽古がはいって、常にスケジュールが決まっていたんですけれど、いまは時間が増えたことによって自分でその時間をどう使っていくかっていうふうに考えて生活するようになったので、そこがかなり違うかなと思います。

――時間が増えて、新しく挑戦したことはありますか?
いいコンディションを保つためにジムに通ったりですとか、あとは以前から興味があった英会話に通い始めたり、本を読むようになりました。

――どんな本を?
学生の頃からミステリー小説とかがとても好きで、作家さんだと赤川次郎先生の本が『三毛猫ホームズ』シリーズとか『三姉妹探偵団』とか、シリーズものが大好きだったので、そういったものをまた手に取ったりですとか、あとそれ以外にもいま旬な、はやっていると言われている話題作を少し手にとって読んだりもしましたね。

■テレビっ子だった幼少期を語る「まさか自分がそちら側の人間に…」

以前、エアコンメーカーのCMにも出演した珠城さん。その時に「おもしろい」と思ったそうで、舞台だけでなく “映像” の世界にも興味を持ち始めたといいます。

――テレビドラマにも興味はありますか?
機会があったら映像の方も挑戦してみたいなっていう気持ちがあって、あと自分が幼少のころから本当にテレビっ子でテレビが大好きだったので、まさか自分がそちら側の人間になるとは思ってはいなかったんですけど宝塚に入るまで、でも興味があることには変わりないですね。

■元トップスターの意外な素顔 宝塚時代の挨拶は「いつもお風呂の中とかで唱えたり…」

今月、退団後初のソロコンサートとなる、1st CONCERT『CUORE』に臨む珠城さん。4月30日からは大阪公演(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)、5月13日からは東京公演(東京国際フォーラム ホールC)を行う予定です。そんな珠城さんに宝塚時代からの“ステージ”にまつわる話を聞きました。

――ステージに立つ前のルーティンはありますか?
ルーティンというより私は一時から、げん担ぎみたいなことはしなくなったというか、それをやれなかった時に「きょうあれやってない。この舞台に立っていいのかな」ってなっちゃうのがいやだったので、とにかく出る前はやるべきことに集中する、精神を研ぎ澄ませていく方に考え方を変えていったんですけど、朝楽屋入りしてウオーミングアップをしてお化粧をして… っていう順番は決めてました。

――時間には余裕をもって行動する方ですか?
そうですね。私本当に急ぐのが嫌いで苦手なんですよ(笑)。宝塚って数々の早変わり、早変わりがある意味宝塚の見せものでもあるんですけど、本当に苦手で極力急ぎたくないんです。なので、在団中もなるべく時間に余裕をもって行動するようにしてました。

――(宝塚時代を含めて)ステージの前日にすることはありますか?
だいたい、初日とかの前日ってなると挨拶を練習する、初日と千秋楽って絶対にトップが最後にみなさまにご挨拶させていただくんですけど、みんなの気持ちを代表して自分がみなさまにご挨拶するっていうこともあるので、ちゃんと自分の思いを伝えたいっていうこともあるので、いつもお風呂の中とかで唱えたりとか寝る前も復習したりして練習したりしていました。何回かカーテンコールで幕が上がるとその時の感情でお話はできるんですけどやっぱりきちんとなにか言葉を伝えたいという時は、出たとこ勝負だと私は無理で、なのでいつもノートとかに書いてちゃんと練習してました。

■退団後初のソロコンサートに「とてもドキドキ」

――ソロコンサートへの意気込みをお願いします
ファーストコンサートということで、私自身もとてもドキドキしているんですけど、本当にありがたいことにとてもたくさんの方が楽しみにしてくださっていて、ファンの方はもちろん、いままで私の舞台を見てくださっていたお客様も楽しみにしてくださっている方が多いので本当に幸せなことだなと思いますし、今コロナ禍で不安な状況が続くと思うんですけど、その中でも開催できることが奇跡だなと思っていて、せっかくそういう場をいただけたなら見に来てくださるお客様がとにかく元気になっていただけて、幸せな気持ちで劇場をあとにしていただけるようなものをお届けしたいなと思っているので、新しいことに挑戦しつつも全力で頑張りたいなと思います。