ビートきよし「僕も本当は…」 相方・ビートたけしが40年前に出演 映画の裏側明かす
映画は、大島渚監督がメガホンを取り、1983年に公開。ロック歌手のデヴィッド・ボウイさん、作曲家・坂本龍一さん、お笑い芸人・ビートたけしさんなど、当時俳優が本業ではない個性的なキャスティングでも話題となりました。坂本さん演じる日本軍・ヨノイ大尉が、捕虜となったデヴィッド・ボウイさん演じるジャック少佐に、次第に惹(ひ)かれていく様が描かれ、たけしさんは粗暴な軍曹を演じています。
■大島渚監督から「全然出ない方がいいんじゃない?」
イベントに登場したきよしさんは、開口一番「なんで僕が呼ばれたのか不思議でしょうがない」とコメントしつつも、続けて「僕も本当は出演する予定だったんですよ」と、れっきとした映画の“関係者”であることをアピール。
漫才コンビ・ツービートの相方、たけしさんと同じく、大島渚監督からの出演オファーがあったというきよしさん。当時出演していたバラエティー番組の生放送中、「“戦争映画に出るんなら頭刈っちゃえ”って、丸刈りにさせられたんですよ」と、驚きのエピソードを明かしました。
きよしさんは、撮影地である南太平洋・ラロトンガ島にも渡航。飛行機の都合で島の滞在予定が1週間しかとれない中、連日の雨天で撮影は進まず、最終日に大島監督から「きよしさん、ワンカットしか出番が撮れないんだよ。だからこれ.…全然出ないほうがいいんじゃない? 全然出ないで帰ったほうが、ネタになるでしょ。ギャラはあげるから」と提案されたそうです。きよしさんは「いいですよって喜んで帰りましたよ」と真相を明かし、「現地で出番前に頭を刈るならまだしも、丸刈りになった意味がなかった」と漏らし会場の笑いを誘いました。
撮影には参加できなかったものの、夕食会場で、デヴィッド・ ボウイさんが毎日のようにギターを持参し 、歌を披露する様子を目の前で鑑賞したというきよしさん。デヴィッド・ ボウイさんの印象について「大変気さくな方で、映画で見てもかっこいいですけど、近くで見たらすごくいい男でかっこよかった」と振り返りました。