音楽家の久石譲（６０）が９日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで「久石譲　３.１１チャリティーコンサート」を開催した。

　９５人編成の東京ニューシティ管弦楽団、１２０人の合唱団、５０人の東京少年少女合唱隊と共に、「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「崖の上のポニョ」などスタジオジブリ作品、「ＢＲＯＴＨＥＲ」「ＨＡＮＡ-ＢＩ」など北野武監督作品など、久石氏が手がけた映画音楽を奏でた。映画のシーンを舞台後方に設置したスクリーンに上映しながら全１６曲。２時間３０分の至福の時で、５０００人の観客を酔わせた。

　４月の末に、宮城・気仙沼と岩手・陸前高田、大船渡を訪れた。個人で寄付するだけではなく、もっと社会に貢献できることがあるはずだ、と考えた久石氏は、楽器を失った子どもたちにもう一度、みんなで演奏する喜びを取り戻してもらいたいと思い、支援のコンサートを行うことを決めた、という。
　公演の収益はすべて被災地で楽器を失った子どもたちに寄付される。同公演は、大阪城ホール（１８日）、パリ（２３日)、北京（７月９日）でも行われる。