辻井伸行「ベートーヴェンは僕にとって大事な作品」 世界デビューのアルバムリリース決定
世界最古のクラシックレーベル、ドイツ・グラモフォン(DG)と今年4月、専属契約を発表した辻井さん。デビューアルバムとなる『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番《ハンマークラヴィーア》、遥かなる恋人に』を11月29日、全世界にリリースすることが決まりました。
辻井さんは、「たった今、レコーディングが終わりました。特にベートーヴェンの〈ハンマークラヴィーア〉は、とても難しい曲で大変でした。〈遥かなる恋人に〉は、今回はじめて取り組んだ曲です。本当に素晴らしい曲で、2曲とも大好きな曲なので、皆さまに是非お楽しみいただきたいです。12月には全国ツアーも予定しております」とコメントしました。
アルバムには、ベートーヴェン作曲の「ピアノ・ソナタ 第29番《ハンマークラヴィーア》と、リストが1816年にソロ・ピアノのために編曲した連作歌曲集「遥かなる恋人に」が収録されています。
辻井さんは、ベートーヴェンについて 「音楽家にとって、避けては通れない作曲家です。ベートーヴェンは晩年、耳が聞こえなくなって、やはり音楽家にとって耳が聞こえないというのは非常に辛いことだと思いますが、それでもこのように本当に素晴らしい曲をたくさん書いていて、自分と重なる部分もあって、非常にベートーヴェンは僕にとって大事な作品ですし、音楽家として今後も常にレパートリーにしていきたいなと思っています」 と思いを明かしました。