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アニソン界レジェンド集結ファンと歴史共有

2015年9月27日 18:41
アニソン界レジェンド集結ファンと歴史共有

 アニメソングを歌い継いで来た歌手のささきいさお(73)、水木一郎(67)、タケカワユキヒデ(62)らが集結したライブ「日本コロムビア アニメソング 50th THE LEGENDS」が27日、都内で開催され、1300人のファンがアニソンの歴史を刻んだ名曲の28曲に酔いしれた。

 1965年、日本コロムビアがアニメ「ジャングル大帝」の主題歌をリリースしてから、今年がちょうど50年目。
 「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌などで知られるささきは「あっという間。50年たった感覚がないんです」と自身が先頭に立ち、切り開いてきた歴史に対してもナチュラルで気負いはない。
 「マジンガーZ」の主題歌を、そのポーズとともに今も広く知らしめている水木は「まさか50歳、60歳を過ぎても、アニソンを歌っているとは思わなかった」と語り、「そういう時代が来たのがうれしい」と、アニソンの広がりを手放しで喜んだ。

 それもそのはず、かつては「マンガの歌」「テレビマンガの歌」と呼ばれていたものが、いまやアニソンとして認知され、クールジャパンの強烈なコンテンツのひとつになっている。
 アニメ「キャンディ・キャンディ」の主題歌を歌った堀江美都子は「子どものための音楽だからグレードが高い、と浸透させるのが大変だった」と、創成期の苦労を語った。

 アニソンの歴史を刻んで半世紀。出演者はそれぞれに年齢を重ねたが、声は若々しい。
 「ヒーローたちが味方してくれるので、声を変えちゃいけないと思っている」というのが水木の若さの秘けつ。
 「フランダースの犬」「あらいぐまラスカル」などの主題歌を担当した大杉久美子は「声が出る秘けつは、アニメソングを歌っているから。この声は変われない」と、声にかける思いを語った。