藤井フミヤ&宝井琴調 芸術選奨文部科学大臣賞・大衆芸能部門を受賞
■メディア芸術部門大臣賞 贈賞理由
【宝井琴調さん 贈賞理由】
軍談や世話物など講談の多彩を縦横無尽に読み込む話芸は定評が高く、中でも兄弟の情、主従の情の描き方は抜きん出ている。名将伝である『名月若松城』では、主従の相聞や意地を持ち前の柔らかい話芸で伝えた。高座の一方、令和5年は講談協会の会長に就任し、新たな講釈場の獲得や後進の育成にも尽力。講談の旗を守り続ける最前列に立つ。落語協会にも所属し、落語の老舗定席・鈴本演芸場では夏冬にトリを務めるほど重宝されている。話芸と指導性、その両方を高く評価できる。
【藤井フミヤさん 贈賞理由】
昭和58年、チェッカーズのリードシンガーとしてデビュー。『ギザギザハートの子守唄』『涙のリクエスト』など多数のヒットを放ち、ファッション面も含め社会現象を巻き起こした。解散後はソロ活動へ。平成5年のシングル『TRUE LOVE』は200万枚超の大ヒットを記録している。さらに音楽と並行してアート作品を発表したり建築関係のプロデュースを手掛けたり、幅広く活動中。令和5年からはデビュー40周年を記念した『40th Anniversary Tour 2023-2024』で全国47都道府県60公演を展開し、変わらぬ勢いを印象付けた。