杉良太郎、体験談語る「命は1つしかない」
俳優で歌手の杉良太郎(72)が7日、都内で開催された「日本心臓財団セミナー」に出席した。
高齢化社会の中で、患者数が年々増加傾向にある心不全の原因のひとつと言われている心臓弁膜症をテーマにしたセミナー。杉は、心臓弁膜症の1つである大動脈弁狭窄(きょうさく)症の手術体験談を話した。
昨年8月に体調を崩し、12月に手術を行った。
手術を受けていなかったら「もう、ここにいなかったかもしれない」とポツリ。症状が出るまで「心不全から肺炎を起こすことが分からなかったし、それによって、酸素が供給されてないこととか知識の中になかったことを知りました。ものすごく苦しいし、風邪を引いたときの具合の悪さじゃなくて、奈落の底に落ちた。『もう駄目だ』っていうところまで行きました」と経過を振り返り、過去に5、6回全身麻酔をしたことがあるにも関わらず「心臓(手術)の場合は、違いましたね」と緊張感のある手術だったことを明かした。
現在は「朝5、6錠、昼1錠、夜4、5錠(薬を)飲んでいます。自分は薬で生きているようなものです。当分飲むでしょうね。72歳なので、元々寿命もないので、死ぬまで飲んでいるんじゃないですかね」と告白。「命は1つしかないから、食べ物を控えたり、歩くことは必要。薬で生かされるより、自分で生きた方がいいと思う。検査は早めにした方がいいと思います」と経験者ならではのメッセージを伝えた。