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阿川佐和子さん「個人と個人の関係が大事」

2017年4月15日 20:46
阿川佐和子さん「個人と個人の関係が大事」

 エッセイストの阿川佐和子さん(63)が15日、東京・東急プラザ銀座で行われた「東北と美味しくつながろう!やっぱ銀座だべ!『三陸・銀座つながりスクエア』」の開設記念イベントに出席した。

 「三陸・銀座つながりスクエア」は、東日本復興支援活動「やっぱ銀座だべ」プロジェクトの一環として5月15日まで開設。
 被災地の「特産品・加工品メーカー」と銀座の「ブランド・名店・職人・ノウハウ」をつなげ、人材交流をはかる。

 イベントには阿川さんのほか、宮城県気仙沼市の菅原茂市長(59)と岩手県陸前高田市の戸羽太市長(52)も参加し、被災地の現状とこれからの課題や、国全体での災害対策について語った。
 菅原市長は被災地の現状について「以前は“人がいるけど仕事がない”という状況だったが、今は“仕事はあるのに人がいない”となってしまった」と明かし、「(復興事業含めて)有効求人倍率1倍以上をキープしないといけない」と復興の課題を述べた。

 東日本大震災の発生から6年が経過。
 阿川さんは「(被災地に)何かをしてあげたいという最初の気持ちがあるけど、あちらは“してもらう関係”になることが嫌だなって気持ちも伝わってきた」と自らの力で懸命に立ち上がろうとする被災者の心情に思いをいたし、これからの支援活動について「“こいつとまた飲みたい”など個人と個人とのつながりを作ると、それが広がっていく。全国各地の一人ひとりが、それを(被災地の)一人に向けることで復興につながる」と独自の意見を述べた。