柴咲コウ 映画で初メガホン “監督” と呼ばれ「純粋にうれしいです」
俳優の山田孝之さんらがプロデューサーを務めた短編映画プロジェクトの第2弾『MIRRORLIAR FILMS Season2』。その公開初日舞台挨拶が18日に行われ、監督を務めた柴咲コウさんらが登場しました。
『MIRRORLIAR FILMS』は俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36人が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開するプロジェクト。第2弾となる今回は、柴咲さんのほか、志尊淳さんなど9人がメガホンをとりました。
■柴咲コウ、初の監督業に「成人式2回目の年で初体験できてめちゃくちゃうれしい」
実はプロデューサーの山田孝之さんからプロジェクトの話があり「監督をしてみないか?」と誘いがあったという柴咲さん。
初めての監督業に「成人式2回目の年で初体験できてめちゃくちゃうれしいっていうのが正直な感想なんですけど、ただやっぱり20年以上お芝居してきて、いろいろな監督の手腕というか撮り方っていうのを間近に見させてもらいながら『あれ?なんで挑戦していなかったんだっけ』っていう、逆にそこが驚きだったというか、そういった点は本当に山田くん(山田孝之さん)に声がけしてもらえたのが本当にうれしいなっていうその一言に尽きますね」と感謝を口にしました。
そんな柴咲さんが手掛けた初監督作品は『巫.KANNAGI』。貧困や孤立など現代社会に潜む闇を映し出した作品です。
“現代社会”を題材とした作品をつくった理由について「自分が世の中を生きてきて思う疑問だったりとか、矛盾だったりとか、あと私の人生においてはあまり関係のないことかもしれないけど、同じ時を生きていていろいろな壁にぶち当たっている人いるよなって、それを他人(ひと)事で済ませるのではなくて、そこを題材にしてきちっと一本の作品をつくれてたらいいなというのがあったので、それがベースになってますね」と語りました。
■柴咲コウ「潤沢な資金があれば…」発言に山田孝之がタジタジ
また、映画作りで苦労した点を聞かれ「なんでもそうだけどやろうって決めてから、たくさん時間があるわけじゃないので。あの潤沢な資金があればあれですけど…」とプロデューサー・山田さんを前に一言こぼした柴咲さん。それを聞いた山田さんは「すみません…これからもっとみなさまに広まってくれればと」と少し困った様子で話しました。
改めて、柴咲さんは「制約がある中で工夫してやるっていうのが、大変なんだけどおもしろいですよね、人生と一緒だなと思って。実際、私も撮影が2日間だけだったんだけど、撮影に至るまでの準備っていうのがどういうふうに、カメラマンさんと出会ったらいいのか、自分の頭の中に描いているものをどういう人だったら具現化してくれるのかっていう、人との縁がつながるところまでが大変だなと感じました」と明かしました。
最後には、イベント中に司会から“柴咲コウ監督”と呼ばれていたことについて触れ、「“柴咲コウ監督”って言ってもらえるのすごく純粋にうれしいです、ありがとうございます!」と満面の笑みを見せていました。