中村勘九郎「親孝行ができるのかなと思って」 父・勘三郎さん追善興行への思い語る
今回の会見では、2月大歌舞伎、3月名古屋平成中村座だけでなく、毎年中村屋一門が行う全国巡業公演も『十八世中村勘三郎十三回忌追善興行』として行われることが発表されました。
今回の追善興行について勘九郎さんは「来年1年間を通じて父の十三回忌。十三回忌って、早いですよね。あっという間というか。祖父が父に『追善興行ができるような役者になっておくれ』という遺言があったとおり、その追善をしてですね、私たちも2月の歌舞伎座で追善興行ができるというのは本当にうれしいですし、生きていたころは親孝行が何一つできていなかったと思うんですけど、少しは父に対して親孝行ができるのかなと思ってうれしく思っております」と自身の気持ちを明かしました。
■父・勘三郎さんが亡くなってからのことについて振り返る
会見では、勘九郎さんが、父・勘三郎さんが亡くなってからのことについて、「大変でした。悔しい思いもいっぱいしてます。(父は)57歳で逝ってしまって、僕らはまだ30歳にもなっていなかったので。やっぱり父がいたから、いろいろな役もできましたし、いろんな劇場に呼んでもらったし、いろいろな方と芝居ができたということは本当に思いました」と、勘三郎さんの存在の大きさを感じたと語りました。
続けて、勘九郎さんは「父が残してくれたもの、平成中村座しかり、コクーン歌舞伎しかり、赤坂大歌舞伎しかり。いろいろなチャレンジもできましたし、これらは僕たち発信ではなく、会社の人たちと話し合いをしてくれて実現したことなので、あと出てくれる人たちですね。父を本当に愛して、哲明さん(勘三郎さんの本名)のためだったら、哲明さんの子供たちのためだったらという思いというのはすごくあったと思うので、“感謝と悔しさとっていう13年間”でしたね」と、勘三郎さんが亡くなってからのこれまでを振り返りました。