新田真剣佑 海外作品に挑戦する原動力は亡き父・千葉真一さん 「ハリウッドに行くって本当に大変」
――ハリウッド映画で主演をつかむまでの道のりはどういったものでしたか?
オーディションですね。ゼロから始めました。オーディションを数回やって、監督面接があってっていう感じでした。
――ハリウッドを最初に目指そうと思ったきっかけは何だったんですか?
そもそも役者になりたいなって思ったのは、15~6歳だったんで、気づいたら入りたいなと思っていて、そのチャンスが巡ってきて、数々のオーディションに落ちながら、ようやく受かったので。
――ハリウッド作品に参加して感じたことはありますか?
とにかく規模が大きいので、そこは見ていてもおもしろいですね。映像でみる迫力とは全然違うんですけど、(撮影現場には)それにつながる土台が用意されているので、すごいなって思いながら撮影していました。それに気持ちは、やっぱりテンションが高くなりますね。すごいなっていうのと同時にプレッシャーもありますけど。
■真剣佑のアクションシーンは空手がルーツ
――真剣佑さんが出演する作品は、アクションシーンが印象的に感じられることが多いですが、トレーニングなどはされているんですか?
本当にしてないんですよ。練習したところで土台ができていないといけなかったりするし、できちゃうんですよね。小さい頃からきっと空手とかをやっているからだと思います。
――空手は何をきっかけに始められたんですか?
千葉真一に、「やりたいか?」って言われて「うん、やりたい」って答えたら「じゃあやってみろ」って言われて始めました。そのときは多分ノリで「やってた~い」って感じで。そしたら続いたという感じですね。
■ハリウッドに挑戦する原動力
真剣佑さんの父親は、2021年8月に亡くなった千葉真一さん。生前は日本作品のみならず、タランティーノ監督の代表作『キル・ビル』をはじめとした多くのハリウッド作品に出演し、海外では”サニー千葉”として愛されました。そんなハリウッド俳優の先輩である千葉真一さんが、真剣佑さんにとってヒーロー的存在になっているそうです。
――真剣佑さんにとっての人生のヒーローは挙げるとしたらどなたですか?
最近になって、ようやく千葉真一だと言えるようになりました。なぜならば、ハリウッドに行くって本当に大変なんですよ。いろんな人がいる中で、選ばれていくのって本当に大変だし、現実的ではないんですね。役者をやる前もやっていても現実的じゃない。その中で日本人があっちで挑戦して、今でも『サニー千葉』って言ったらみんな知っているような存在なので、超えられはしないだろうけど、背中を見て挑戦し続けたいなと思わせてくれる人ですね。