トレンド入り…50%は音楽の力 「縦型ショートドラマ」曲の重要性【SENSORS】
昨今、SNSや動画配信サイトでトレンドになりつつあるのが「縦型ショートドラマ」だ。1話あたり数分程度にまとまった短いドラマで、スマホ画面に合わせた縦型の映像で展開される。
ヒット作が生まれるには、脚本、芝居、演出、編集などさまざまな要素が関連する。なかでも音楽は重要度が高いとされる。
映像内の音楽について、「ごっこ倶楽部」や日テレ公式 ショートドラマ「毎日はにかむ僕たちは。」などのドラマクリエイターの田中聡さん(代表取締役)、多田智さん(総監督)に聞いた。
■トレンド曲が重要 曲にハマるよう映像を作る
──TikTokは「動画」ではなく「音楽」のプラットホームだという人もいます。それほど音楽が重要になっていると思いますが、その選定や使い方のポイントを教えてください。
多田
何よりも重要なのはトレンドの曲を使うことですね。脚本、芝居、演出、編集と大事なものはたくさんありますが、結局、映像が占めるのは50%ほどと言われていて、残りの50%の音楽がとても重要です。
音にハマるようにセリフを短くすることも意識しています。映画を作っている人からすると、あまり気持ちよくなかったり、そんなの脚本ではないと言われてしまうかもしれません。ただ、どちらかといえば、セリフが短くて、余白の部分、表情で感情を表現できる役者の方が素敵だと思っています。短い台詞でも、きれいに音とパチッとはまったら、感情がしっかりと伝わります。
田中
これまで、ドラマが動画プラットフォームで流行らなかったのは、音源の問題が大きかったと言われています。映像を作る上に、さらに音楽まで自分たちで作らなければならないと、製作コストは大きくかさみます。だから、無音のものや、音楽がハマっていないショートドラマが多かった。TikTokはその制限を崩したのがすごく大きいと思います。
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■参入の壁は高くないが…
(5月18日放送『Z STUDIO SENSORS』より再構成)