香取慎吾「アイドルはベースに持っていたい」 芸歴30年以上 “現在の肩書” いまを語る
■“ダメ旦那”役に「イライラしながら」
香取さんが3年ぶりに主演した映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(全国公開中)は、書き込みサイト『旦那デスノート』をめぐり、1組の夫婦のゆずらないバトルをコミカルに描いたブラック“ラブ”コメディーです。香取さんは、平凡で鈍感なダメ旦那の“裕次郎”を演じます。
――今回の映画は、どのような思いで、撮影にのぞまれましたか?
(コロナ禍での)映画の撮影が初めてだったから、どういう形で、進んでいくのかなっていうのがあって。マスクをしていたりとか、それまで相手の俳優さんのお芝居が、表情まで見えなかったりするような中での撮影だったから、ちょっと不安はありました。
――裕次郎というキャラクターを演じられて、どんな感想を持ちましたか?
裕次郎は、後ろ向きでもない、周りのことが見えてない。自分のことしか見えていないのかと言いつつも、自分のことも見えていない(笑)ひどい言いようだな、自分で言ってて。もう僕の中ではない人なんで、ちょっとイライラしながらやっていました。
■エゴサーチは毎日の日課「お仕事なくても見てます」
現在インスタグラムやTikTokなど、SNSでも発信し続ける香取さんに、映画に登場するSNSの書き込み『旦那デスノート』にちなみ、自身もSNSのコメントを見たり、エゴサーチをするのか聞きました。
――普段、エゴサーチをしたりしますか?
すごくします。毎日。
――すごくっていうのはどれくらいの頻度でしますか?
どれくらい? 常に(笑)
――検索のワードとかは?
“慎吾”、“慎吾ちゃん”、はたまた“香取慎吾”。
――“いいね”を押したりはできないけど、心の中では押している気持ちで見ているんですか?
でも、“いいね”もしますよ。“いいね”をする時もある。
――それはご自身のアカウントでですか?
そうです。そうです。
――では、仕事があるたびに気になってエゴサーチしているんですね
お仕事なくても見ています。いつも。お仕事なくても見ていると、もう、ファンの方もわかってくれてて、(ファンから)「慎吾ちゃん、あの情報解禁なっているよ」みたいな。それで、「あ、本当だ!」と思って、僕がツイートするみたいな。
■歌手、アート、YouTube… 多彩な活動には “スイッチはある”
俳優の活動をはじめ、絵画を描くなどの芸術活動、YouTubeの動画投稿、また歌手活動などマルチに活躍されている香取さん。同じ所属事務所の草彅剛さん(48)、稲垣吾郎さん(48)に対しては、一つのことにハマれることがうらやましいといいます。
――それぞれの仕事に対しての気持ちの切り替えはありますか?
何かスイッチはありますね。きっといろんなスイッチを持っていて、それが好きで、コロコロ切り替えて、いろんなことをやっているんですけど。でも草彅さん、稲垣さんの感じはうらやましいです。一つのものにどっぷりハマれているわけじゃないですか。僕はありとあらゆることをいっぱいやりたいから。何か一つに集中してはできていないのかなって。何か新しいものを見るとすぐやりたい。TikTokも始めましたからね。
――気になったらすぐに行動する感じですか?
そうですね。もうエンターテインメントが好きなのかな。何か表現することが好きで。TikTokもそうだし、そこから新しい音楽知ったり。素敵なアーティストだなと思ったら、今度自分が歌を歌うときに、「一緒にコラボしませんか?」って声をかけたりとか。それで実際にどんどん話しが進んでいったりとかもするし。
――絵画などもすごい規模でやられていますよね?
絵は子供の頃から、教わったりはしてないまま、落書きの延長で。でも、人にやっぱり見てもらいたくて、絵を描いていって。いつの日かと思っていたら、個展をやることができて。でも、それから、もう何年かたっているから、またやりたいですよね。
――芸術活動もそうですが、一つのことに集中しているという感じはないですか?
つながっている感じがして。絵を描いている時に音楽を聴いているし。個展を開いたときも、個展なのに音楽も個展用に作って。「この絵のある部屋では、音楽が流れていたいなとか。じゃあ照明はとか…」って、ステージを作っていくのと同じような(感覚)。だから、ショーのステージは、芯にはあるかもしれない。
――多彩な香取さんにとって、“肩書”っていうのは、どんなものが一番自分にしっくりきますか?
アイドルとして生まれてきて、育ってきたから、アイドルなんですけど。でも、そのアイドルだっていうのもいっぱい言ってきたから、あのー、何でもいいです!(笑)アイドルっていうのはやっぱりベースには持っていたいんだけど、もうこうなったら変えていきたいなっていうのはありますね。仕事によって、皆さんが切り替えてくれないかな(笑)映画の宣伝の時は“俳優・香取慎吾”で、じゃあ個展をやりますっていうときは、“アーティスト・香取慎吾”。そういうのを、僕がっていうよりは、皆さんがやってくれないかなって思います(笑)
■今後の展望「やってないことは何でも挑戦したい」
――30年以上芸能界で活動なさって、たくさんの経験をされてきたと思いますが、これからさらに挑戦したいことはありますか?
さらに挑戦? あんまりやってないことないんですけど。やってないことは何でも挑戦したいんですよね。あと、まあ自分から「これを!」って言ってやってきたことってあんまりなくて、それよりも、香取慎吾を素材として“こんなものをやりたい”“こんなことをつくりたい“っていう人たちと一緒に、いろんなものを作ってきた感じがするから、そう言ってくれる声がなくなったらやることがなくなるのかな。
――まだやっていないことは?
え、なんか言ってみてください。
――フィギュアスケートとかは?
・・・無理ですね(笑) あのー、膝が痛い(笑)フィギュアスケート…なかなか難しいところいきましたね! 悔しいな!