MVS（Most Valuable Seiyu）に輝いた江口さんは、「光栄な賞をいただき、誠にありがとうございます。投票していただいたみなさまのおかげでこの場に立っているわけではありますけれども。声優という職業を目指すきっかとなったのは、ある日聴いたラジオ番組、パーソナリティーは小野坂昌也さんがやっていらっしゃたんですけれども、そのラジオを聴いてすごく救われた自分がいて、その流れで声優という世界に興味を持って足を踏み入れました。自分は好きだから声優をやっていて、ご縁があって、作品があって、みんなで作ったものをみなさんに見ていただいて、僕という人間を知っていただいている。みなさんのおかげで自分がやりたいことができています」と語りました。

さらに江口さんは、対象期間中に発表された作品の中で、主演として活躍した声優に贈られる主演声優賞も獲得。感想を求められると、受賞の喜び、そして主演声優賞を獲得するきっかけとなった作品『SPY×FAMILY』のオーディションについても振り返りました。

「オーディションは事務所で（音声の）テープを録って、それを送るということで、マネジャーと一緒にセリフを読んで“どうかね？”って話を聞いたりとかして作ったんですけれども、マネジャーが“江口さん！　僕、この作品大好きで、絶対（役を）取りにいきたいので。ここの表現、もうちょっとこういうふうにやったらいいんじゃないでしょうか！”と、ものすごい熱量でぶつかってきてくださったので、僕自身も“そんなに言うなら一緒に作ろうよ！”と言って、できあがったのがオーディションテープでした」と秘話を明かしました。

その後見事、オーディションに合格。その時のエピソードについても振り返り「ロイド役に受かった時に、僕よりも事務所が喜んでくれたっていうのが一番うれしかったし、何ものでもなかった自分をここまで育ててくれたのは間違いなく81プロデュース（所属事務所）だと思っています。普段の僕はただの酒飲みで、そんなただの人間を、みなさんに知っていただくように育てていただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんのおかげでこれからも声優をやっていけると確信しております」と感謝を伝えました。