七代目三遊亭円楽の息子が辛口コメント「先代に申し訳がない」 好楽と共に親子3世代インタビュー
■『七代目三遊亭円楽』としての目標
「この芸能(落語)を知ったときに“こんな面白いものが世の中にあるのか”と本当に思った」と力を込める七代目円楽さん。師匠である五代目圓楽さん、そして六代目円楽さんが各地で落語まつりを開催するなど、落語の裾野を広げる活動を続けてきたことを自身も継承していきたいといいます。
さらに、「違う業種の人と絡んだり、バラエティー(番組)とか、お芝居に出て役者をやってみたい。(春風亭)小朝師匠、(笑福亭)鶴瓶師匠もやっているじゃないですか。落語にどういうふうに反映させられるのかな」と、落語のために様々なことに挑戦したいと意気込みを語りました。
■七代目円楽に父・好楽が期待すること
七代目円楽さんの父・好楽さんは「これからずっとトリをとる時間が多くなります、七代目円楽で。お客さんが『えっ!? このあとどうなっちゃうんだろう』って、滑稽話はだいたい筋も決まっているし皆さんおやりになるけど、滑稽話もやらなきゃいけないですよ、たくさん」とコメント。
続けて「重い、深い、波乱万丈の物語を手がけてもらって、お客様に納得してもらえて、納得させなきゃいけないという立場になってもらいたい」と期待を込めました。
■七代目円楽の息子たちは辛口コメント
七代目円楽さんの小学5年生の長男・家入理史さん(11)に父親の七代目円楽襲名について聞いてみると「先代に申し訳がない」と答えて一同爆笑。これには七代目円楽さんも「俺も思ってるんだよ。先代にも、先々代にも」とコメントしました。
小学3年生の二男・康至さん(9)は「一夫さん(七代目円楽さんの本名)が円楽になっていい資格が…」と話すと、長男・理史さんが「資格はないだろうね」とバッサリ。父親がおよそ四半世紀名乗ってきた『王楽』の名前のほうが好きだと息子たちが口をそろえると、好楽さんが「じゃあ、なかったことにしましょうか」と笑わせました。
■父の稽古姿を見て息子たちも落語好きに
将来、『王楽』か『円楽』の名前がほしいかと聞かれると、二男の康至さんは「ない」と一言。人を笑わせるのが楽しいからと「落語家にはなりたい」と宣言した長男の理史さんに、祖父『好楽』の名前を継ぎたい気持ちはあるか聞くと「ないですね」と笑顔で即答。
父・七代目円楽さんの姿を『笑点』のレギュラーメンバーとしてテレビで見たいかと聞かれた理史さんは、「特にないですね」と終始辛口でした。
七代目円楽さんは2月26日、東京・有楽町から『三遊亭王楽 改メ 七代目三遊亭円楽 襲名披露興行』をスタート。3月9日から15日まで円楽一門のホームグラウンドである両国寄席(お江戸両国亭)にて襲名披露興行を行い、その後は全国各地を回る予定です。