芥川賞作家・西村賢太さん死去 54歳 タクシー乗車中に体調急変
芥川賞作家の西村賢太(にしむらけんた)さんが5日朝、東京都内の病院で亡くなったことが分かりました。54歳でした。
西村さんは1967年、東京都出身。2004年に文芸誌に小説を発表すると、07年には『暗渠の宿(あんきょのやど)』で野間文芸新人賞を受賞しました。
また、2011年には19歳の肉体労働者・北町貫多のひねくれた青春をつづった小説『苦役列車(くえきれっしゃ)』で、第144回芥川賞を受賞、翌年に森山未來さん主演で映画化されました。
文藝春秋によると、西村さんは4日の夜に赤羽から乗車したタクシーのなかで体調が急変、病院に運ばれた時には心臓停止だったといいます。その後、医師が蘇生を試みましたが、再度心臓停止となったということです。死因については、現在警察が調査しているとしています。