松本白鸚「覚悟を決めて勤める」
歌舞伎俳優の松本白鸚さんが、弁慶を演じる歌舞伎座『四月大歌舞伎』(〜28日千穐楽)が3日初日を迎えました。
今公演、第一部「勧進帳」で白鸚さんは、長男・松本幸四郎さんと日替わりで武蔵坊弁慶を演じます。本興行としては最年長となる78歳の白鸚さんと幸四郎さんのかつてない親子共演を果たします。
公演前に白鸚さんは「このご時世で、しかもこの年齢でやらせていただけますこと、また、息子(幸四郎)と一日替わりで勤められるのは本当に嬉しゅうございます。初日は私が(弁慶を)千穐楽は幸四郎が勤めます。千穐楽の前日まで、覚悟を決めて勤めたいと存じます」と心境を語っていました。
1時間10分の公演で白鸚さんは、額に汗をかき弁慶を熱演。最後の見せ場、花道の“飛び六方”では圧巻の演技を見せていました。
白鸚さんは、16歳で初めて弁慶を演じて以来、今回の千穐楽には1162回の出演回数を記録します。