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尾上菊之助「うれしく思っています」 初代も勤めた役で『秀山祭』に出演

2024年9月3日 6:07
尾上菊之助「うれしく思っています」 初代も勤めた役で『秀山祭』に出演
『摂州合邦辻』で玉手御前を勤める尾上菊之助さん (C)松竹
歌舞伎俳優の尾上菊之助さん(47)が、1日に初日を迎えた歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』(25日千穐楽)に出演。二世中村吉右衛門さんとの思い出を語りました。

菊之助さんが出演するのは、初世中村吉右衛門の功績を顕彰し、その芸と精神を継承していくことを目的とする『秀山祭』。菊之助さんの岳父・二世吉右衛門さんも長年にわたり情熱を傾けてきた公演で、今回、初世吉右衛門が度々演じてきた演目『摂州合邦辻』で、玉手御前を勤めます。

この役を勤めるのは4回目だという菊之助さんは、「合邦は、初代吉右衛門さんもなさった役です。『秀山祭』で、播磨屋の(中村)歌六のお兄さんの合邦で、玉手を勤めさせていただけることをうれしく思っています」と話しました。

また、夜の部では『勧進帳』の富樫左衛門を勤めており、「“80歳で弁慶を演じたい”とおっしゃっていた岳父(二世吉右衛門さん)の思いを引き継いだ(松本)幸四郎さんの弁慶での富樫です。『秀山祭』は岳父が心血を注ぎ、大切に守ってこられました。これからも私も携わっていきたいと思っています。岳父の心は永遠に引き継がれ、残っていくと思います」と語りました。