笑点メンバー好楽、スターをつくるのが仕事
落語家・三遊亭好楽さん(74)の長男・三遊亭王楽さん(43)が芸歴20周年を記念した独演会を東京芸術劇場にて7日連続で開催。初日は父・好楽さんがゲスト出演しました。
終演後、好楽さんは「後輩のスターをつくるのが私の仕事ですから。だから寄席を建てたんですよ。勉強勉強っていうのは噺(はなし)をいっぱいやること。この人(王楽)はすごい勉強家。それは絶対財産だから、いいこと」と王楽さんへエールを送りました。
演芸番組「笑点」で近年“仕事がない貧乏キャラ”として親しまれている好楽さん。その一方で2013年には東京・台東区の自宅1階に「池之端しのぶ亭」という寄席をオープンさせ、落語界の未来のために若手の育成にも尽力してきました。
王楽さんの「芸歴20周年記念独演会7days」は13日まで開催され、初日のゲストは父・好楽さんと今回が初高座となった2人の息子たち。その後は日替わりで立川談春さん、笑福亭鶴瓶さん、春風亭昇太さん、立川志の輔さん、春風亭小朝さん、春風亭一之輔さん、桂文枝さんと落語5団体すべてから豪華な顔ぶれがそろいます。
王楽さんは「前座の頃からかわいがっていただいた。ひとり一之輔が同期なんですけど、本当にお世話になった方々」と感慨深げ。以前、好楽さんから「売れて、その師匠たちと並ぶしか恩返しはない」と言われたことを明かし、今回は“おかげさまで、こんなに大きくなりました”と成長した姿を見せられる独演会にしたいと思いを込めました。