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吉田鋼太郎、石原さとみに「ノックアウト」

2021年6月10日 20:01
吉田鋼太郎、石原さとみに「ノックアウト」

吉田鋼太郎さんが演出を手掛けたシェイクスピアの舞台『終わりよければすべてよし』。5月29日にさいたま市・彩の国さいたま芸術劇場で千秋楽を迎えました。news every.では、稽古中の吉田さんにインタビューを行いました。放送では入りきらなかったエピソードもお届けします。

舞台『終わりよければすべてよし』は、孤児の侍女ヘレンが養育先の家の伯爵バートラムに恋をする物語。身分の違いを乗り越えて一途な恋を成就させようとする姿が描かれています。吉田さんはフランス王役としても出演。バートラム役は藤原竜也さん、ヘレン役は石原さとみさんです。6月に地方公演も行われています。

稽古まっただ中の4月、進捗を聞くと「このままだと(上演時間が)4時間になっちゃうんじゃないかと。芝居のテンポを上げるなりして短くするんですけど、なかなか高い山に登るような芝居ですね。今回の出演者たちは本当に優れた俳優であるし、しかもものすごく前向きに取り組んでくれるので、稽古は本当に順調です。みんなの一致団結ぶり、“いい芝居をしたい”というそれぞれのスタッフ・俳優の意気込みが、今、うわーっと出てきているところなので、いいとこ行けるんじゃないかなって気がしています」と話しました。


■石原さとみの演技に「引き込まれちゃうの、俺ら」

今作では、彩の国シェイクスピア・シリーズ初出演の石原さとみさんをヒロインに起用しました。吉田さんは、自身で演出をした舞台『アジアの女』(2019年公演)で石原さんと出会い、石原さんの魅力に“ノックアウト”。この舞台の大千秋楽の日に、今作の出演をオファーしたといいます。

「(今作は)始まって15分もたたないうちに全部の感情をさらけ出すっていう芝居を要求するんですよね。普通の芝居では、段階があって、(頂点に)到達してやっと感情を吐露できるという構造。(今作の場合)いきなりなんで、それをやれる俳優さんとやれない俳優さんは分かれると思いますが、さとみちゃんの場合はいきなりできるんですよ。彼女が相当天才といいますか、並外れた俳優としての資質をもっているといいますか、シェイクスピアを演じるにふさわしい女優さんといいますか。びっくりしますよね、僕も」と、石原さんの俳優魂を絶賛しました。

「彼女が芝居をすると“なるほど、そういう芝居するんだ。ということは、あそこを直せばいいのか”ということが生まれるんですよね。彼女が何かを発してくれることによって、疑問も解決して新しい想像ができたりもする」

そのため、稽古場では「(石原さんが)演技をやると、みんなシーンとなりますね。“すごい、なに今の”、“何か今ここに生まれたね”って。自分たちが求めていたかたちより更に上(のクオリティー)ができたってことがよく起こっていますね」と、石原さんの演技に「引き込まれちゃう」と明かしました。