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市川男女蔵「あんまり小細工はするな」 亡き父・市川左團次さんからのアドバイスを明かす

2023年6月10日 6:15
市川男女蔵「あんまり小細工はするな」 亡き父・市川左團次さんからのアドバイスを明かす
「七月大歌舞伎」夜の部『神霊矢口渡』に出演する(左から)中村児太郎さんと市川男女蔵さん(C)松竹
歌舞伎俳優の市川男女蔵さん(55)と中村児太郎さん(29)が8日、歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月3日~28日)夜の部で上演される『神霊矢口渡』の合同取材会を行い、意気込みを語りました。

演目は、江戸時代に活躍した才人・平賀源内が「福内鬼外」という筆名で書いた義太夫狂言の傑作。男女蔵さんが渡し守頓兵衛、児太郎さんが娘お船を演じ、二人は今回初役を勤めます。

初役に挑む心境を聞かれた男女蔵さんは、「歌舞伎は一人じゃ出来ない、そこのポジションを自分で確実に、お芝居が回っていくように必要とされる役になっていければと言うのが自分の中で強いですね」と話し、4月に亡くなった父・市川左團次さんから「あんまり小細工はするな」とアドバイスを送られていたことを明かしました。

また、児太郎さんは「このお船の役をいただいた時、うれしかったのと同時にどれだけ自分が見たものだったりとか、父(中村福助さん)だったりとか、大事にしていたことを一つでも体現することが出来るのかなと思っているので、今からとても楽しみ」と話しました。