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舟木一夫が追悼 「やっぱり“宝物”なんだよね」 西郷輝彦さんと共に歩んだ日々を振り返る

2022年2月22日 20:20
舟木一夫が追悼 「やっぱり“宝物”なんだよね」 西郷輝彦さんと共に歩んだ日々を振り返る
取材に応じた舟木一夫さん

歌手で俳優の西郷輝彦さん(75)が20日に前立腺がんで亡くなったことを受け、西郷さん・橋幸夫さんと共に “御三家” と呼ばれる歌手の舟木一夫さん(77)が、栃木・宇都宮市でのコンサートを前に取材に応じました。

西郷さんが亡くなったという報道については「昨日、僕も出先で、プライベートの出先なんですけれども、事務所からの連絡で知ったんですけどね」とコメントしました。

西郷さんと舟木さんは50年以上の付き合い。舟木さんは、訃報を聞き「実は夕べ、4時頃まで寝られなくて。焦点がぼやけちゃって何も分かんないんだよね。彼の顔が出てくる。いろいろ彼とのことを思い出そうとするんだけど、ピントがぼけちゃって。それが今も続いてるというか…。言ってみれば、悲しいとかさみしいとかそういう感情ではなくて、体の中からすっとひとつ何か持っていかれたような」と今の心境を語りました。

2019年に、西郷さんが歌手デビュー55周年のコンサートをやるため手伝ってほしいと頼まれたことを明かした舟木さん。その後、西郷さんが前立腺がんを患っているとメディアで知り「輝さん、あんまりうれしくないうわさを聞いたんだけど」とすぐに電話をしたといいます。開催予定だったコンサートも新型コロナウイルスの影響で中止。西郷さんはとても悔しがっていたそうです。

舟木さんはこれまで約2年間、2か月か3か月に1回は西郷さんと電話をしていたと話し「そういう流れの中で、どちらからともなく “そういえば、飯食ったことないね” って話になった。それで、赤坂で中華を2人で食べながら仕事の話は一切抜きで、青春時代の男の子同士の話をしていて。そこでお互いに言ったのが “時間がたってみると、俺たちはライバルじゃなかったね” って」と話したことを明かしました。舟木さんが西郷さんに会ったのはこれが最後だったといいます。

お互いに慕い合っていたという2人。「第三者から見て、しのぎを削っていたような頃があった人というのは、何十年もたってみるとやっぱり “宝物“ なんだよね。かけがえがないんだ」とこらえきれず、声を震わせながら話しました。