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オダギリジョー 自身の“ニセモノ”に困惑

2021年7月3日 16:05
オダギリジョー 自身の“ニセモノ”に困惑

俳優の池松壮亮さん、オダギリジョーさん、石井裕也監督が3日、都内で行われた映画『アジアの天使』公開記念舞台挨拶に登場しました。

本作は『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード最優秀監督賞を受賞するなど名作を発表し続けている石井監督の最新作。

映画はそれぞれが心に傷を持つ、日本と韓国の家族がソウルで出会い、国を入り交えて新しい家族の形になっていく物語。池松さんは妻を病気で亡くし心に大きな喪失を抱えるシングルファーザーの青木剛を、オダギリさんはその剛が身を寄せる韓国在住の兄役を演じます。

オール韓国ロケ、さらにスタッフ・キャストの95%が韓国人スタッフという中で撮影された今回の作品。初の韓国ロケとなった池松さんは当時を振り返り「韓国の方々はお酒が好きなので、大量のビールを消費しました」と回想。ジョンウ役のキム・ミンジェさんは特に酒好きだったそうで「どんなに撮影が遅くなろうとも『飲みに行こう!』と終わるまで待っている。さすがに次の日も撮影があるので『日本人俳優は真面目だから毎日のようには飲まない』と断りました。でも数日後にオダギリジョーさんが毎日のように飲みに行っていて…。僕のウソがバレました(笑)」とエピソードを語りました。

また映画の内容にちなんで『自身に起きた奇跡』を聞かれたオダギリさんは「10年くらい前に下北沢でタクシーに乗ったときの話で運転手さんから『お客さん、オダギリジョーって知ってる?』と言われた。僕だとはバレていなかったのでそのまま話を聞くと『昨日タクシーに乗って来てね、後ろで女といちゃつくんだよ』と…。確実にそれは僕じゃないんですよ!なのにそいつはオダギリジョーだと名乗ってタクシーを降りていったらしくて、ひどくないですか?(笑)」とニセ・オダギリジョーの存在に困惑。「タクシーの運転手さんの話は信じるなという話ですが、そのタクシーに本人(オダギリ自身)が乗るというのも奇跡」とレアな偶然に驚いていました。

最後に主演の池松さんは「映画は心のワクチンです。皆さんの人生を映画に持ち寄っていただければ嬉しい。それに見合うような映画ができました」とアピールしました。