がん闘病の桑野信義が鈴木雅之さんライブに
大腸がんで闘病しているミュージシャンでタレントの桑野信義さん(64)が7日、盟友・鈴木雅之さんのライブに登場しステージ復帰を果たしました。
桑野さんがステージに登場したのは、鈴木雅之さんのデビュー40周年記念コンサートツアーの大阪公演。コンサート終盤、鈴木さんからの「紹介しましょう!私のソウル・ブラザーNo.1、桑野信義!!」という呼びかけでサプライズ登場した桑野さん。突然の登場に会場のお客さんから大きな拍手が巻き起こりました。
ステージに登場すると桑野さんは「皆さんただいま!いや本当にね長かったです。本当に今こうして立ってるのが夢のようです。だって正直もうステージに立てないと思ってました。正直言うと全快してないんですけどこのツアーを僕すごく楽しみにしててリーダー(鈴木雅之さん)がもうそろそろファイナルになるじゃないですか。だから桑野ちょっとでもいいから来いということでありがとうございます」と胸の内を明かしながらも、演奏を披露する前には「この御挨拶で私は帰らせていただきます」と、桑野さんらしく会場中の大きな笑いを誘っていました。
ステージでは「め組のひと」「ランナウェイ」「夢で逢えたら」など、シャネルズ、ラッツ&スター時代の代表曲を鈴木さんと共に披露した桑野さん。ステージの最後には鈴木さんと桑野さんが肩を寄せるように共にステージを後にし、この日最大の拍手が起こりました。
桑野さんは去年の秋、ステージ3〜4の大腸がんと診断され、半年間の抗がん剤治療で進行と転移を抑えていました。そして、今年2月に14時間におよぶ手術を受け、がんと転移していたリンパ節を切除していました。また5月には、抗がん剤治療の副作用がつらく精神的にも負担が大きかったため、抗がん剤治療を中止したことを公表していました。
写真:共演した鈴木雅之さん(左)と桑野信義さん(右)Photo by 岸田哲平