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尾上松緑 舞台での泥棒の役を語る

2021年9月18日 16:21
尾上松緑 舞台での泥棒の役を語る

歌舞伎座『十月大歌舞伎』に出演する尾上松緑さん(46)が、舞台に臨む思いを語りました。

第二部「太刀盗人(たちぬすびと)」で、すっぱの九郎兵衛を勤める松緑さん。この演目は1917年六世尾上菊五郎さんが、すっぱの九郎兵衛を勤め初演された作品です。

物語は、黄金造りの太刀を盗んだすっぱ(スリ)の九郎兵衛と盗まれた田舎者の万兵衛が、踊りで太刀の名前や由来をコミカルに説明し答えていく舞踊劇。松緑さんは「お客様は、なにも考えないで喜んでもらえる演目。出演者4人で、ほんわかとウキウキした舞台を作っていきたい」と意気込みを語りました。

また昨年10月の『太刀盗人』以降、『泥棒と若殿』『あんまと泥棒』など泥棒役が続いている松緑さんは「できたら間の抜けた泥棒より格好いい泥棒役が嬉しい。あらすじを知っている自分でも笑ってしまう面白い役ですがコントとは違う。大爆笑をさらうのがよいわけではないと(六世菊五郎さんから)伝わっている。それなりの格調をもってやらなければ」と気を引き締めていました。

10月2日初日を迎える『十月大歌舞伎』。座席数を50%にし各部を完全入れ替え。感染予防対策を取り上演されます。