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俳優・吉田美月喜「常盤貴子さんのセリフは一瞬で空気を変える」 

2023年2月1日 22:10
俳優・吉田美月喜「常盤貴子さんのセリフは一瞬で空気を変える」 
映画『あつい胸さわぎ』 主演・吉田美月喜さん
俳優の吉田美月喜さん(19)が、常盤貴子さん(50)とダブル主演した映画『あつい胸さわぎ』(全国公開中)の撮影エピソードを披露。常盤さんから学んだこと、さらに理想の俳優像についても明かしました。

映画は、若年性乳がんと恋愛をテーマに、揺れ動く切ない思いを繊細かつユーモアに、娘と母の視点で描いた物語。吉田さんは乳がんを患う大学生・千夏を、母親・昭子を常盤さんが演じました。

吉田さんは、“乳がん”を患う千夏を演じるにあたって、「監督と一緒に婦人科の医師とオンラインで質問させてもらったり、病を経験した方からは『病名を聞いて頭が真っ白に』『涙が止まらなかった』『この先の人生どうでもいい』と思った方など、いろんな言葉があった。そういう言葉を聞いたときに、千夏を演じるときの正解の反応はないと気づいて、自分が想像する千夏での反応でいいんだなと確信が持てました」と自ら取材し、役作りしたことを明かしました。

■「常盤さんのセリフは一瞬で空気を変える」

俳優として大先輩である常盤さんとの共演について、吉田さんは「台本を読んだときに、距離の近い親子だなと思っていたので、そこを表現することに緊張していたんですけど、常盤さんのひと言を聞いたときに、“関西のおかん”だと思って、常盤さんが“おかん”感をしっかり出してくれたので、私自身、千夏の役のイメージも、その時スーッとできて、すごくありがたかったし、常盤さんのセリフは、“一瞬で空気を変えるような力”がありました」と振り返りました。

■常盤さんから学んだことは?

常盤さんから学んだことについて、吉田さんは「私がずっと、こういう大人になりたいと言っているのが、“芯のある女性”になりたい。まさに、芯のある女性像が常盤さんにあって、撮影現場でも、しっかり自分の意見を伝えて、より良い作品に、より良い環境にしようという姿勢があった。母親役として千夏に寄り添い、私自身にも常盤さんが寄り添ってくださった」と、常盤さんを俳優として、女性として尊敬していると明かしました。

■常盤さんから、大量のしらすと干物が届く

撮影最終日の休憩時間に、常盤さんと一緒に市場に足を運んだという吉田さんは、「『私、魚が好きなんです』という話をしたら、撮影が終わった後日、常盤さんから自宅に段ボールが届いた。その中には、私が好きだと言ったしらすや、干物などを大量に送ってくださって、なんてすてきな方なんだろうと思って、常盤さんのカッコイイところだなと思います」と、常盤さんの粋な計らいを明かしました。

■自身の母親との関係は?

娘と母の関係を描いた本映画にちなみ、吉田さん自身の母親とのエピソードを聞くと、「基本的に母親と行動をすることが多くて、2人でテーマパーク、散歩、映画鑑賞に行く」とコメント。さらに、カラオケは? と質問すると吉田さんは、「行きます! カラオケ、それこそ最近行きました母と2人で。『ロマンスの神様』をよく歌うのですが、サビまでは順調に歌えるんですけど、高音になるサビで絶対に声が裏返ってしまい、母も同じところでつまずくらしくて、やっぱり親子だねという話をしました」と素顔を明かしました。

吉田さんは、2017年の中学3年生の時にスカウトされ芸能界へ。初めて受けたオーディションでCMに出演し、その後ドラマや映画など多数出演。2023年は映画『あつい胸さわぎ』の他、2本の映画公開を控えています。