片岡愛之助 演目『神の鳥』の制作秘話語る
11月1日より歌舞伎座で上演している『吉例顔見世大歌舞伎』(11月26日まで)。その第一部の演目『神の鳥(こうのとり)』に出演する、歌舞伎俳優の片岡愛之助さん(49)と中村壱太郎さん(31)が、その見どころについて語りました。
この演目は、芝居小屋・出石永楽館(兵庫県)での公演『永楽館歌舞伎』で上演するにあたり、愛之助さんらが新しく作った作品で、2014年に初演。幸せを運ぶとされている“こうのとり”の親子を主人公にした物語が今回、歌舞伎座版として上演されます。
これまでに永楽館で2回上演された『神の鳥』。今回歌舞伎座で公演することへの心境について愛之助さんは「新作の歌舞伎って再演されることがあんまりないんですが、小さな劇場である永楽館で生まれて、大劇場でかけたときどうなるかっていうのを考えながら作った作品の一つなんです」と明かし、「まさか小さな劇場から1番大きな劇場にくるとは僕ら夢にも思っていませんでしたので、非常に驚いていますね」と語りました。
10代の頃から『永楽館歌舞伎』に出演している壱太郎さんは「この『神の鳥』は特に思い出深い作品で、僕もすごい大好きなので、今回3度目の公演で歌舞伎座ということで、わくわくしております」と話すと、愛之助さんから「(当時は)かわいかったね、まあ今もかわいいけどね」と言われ「ありがとうございます」と照れ笑いしていました。