パラ開会式で主人公演じた少女の素顔
パラリンピックの開会式で、物語の主人公を演じ、世界中から注目された13歳の和合由依さん。開会式から2日。「news every.」徳島えりかキャスターがその素顔に迫りました。
◇
「よろしくお願いします。和合由依です」
その素顔は、あどけない笑顔があふれる中学生の女の子。開幕した東京パラリンピックの開会式で世界中の注目を集めたのが、和合由依さん、13歳。開会式のテーマ「翼」を表現する、「片翼の小さな飛行機の物語」で主人公を務めました。大役を演じきって2日…
徳島えりかキャスター「初めに、由依さん普段『news every.』を見てくださってると聞いたんですが、本当ですか?」
和合由依さん「本当です!お天気予報のシーンの時のなんだろう…絵とか…そういうのが好きです」
少し緊張している様子。ということで、インタビュー現場に駆けつけたのは…そらジローです。
和合さん「わ!わ!大きい!そらジローだ!お、お!こんにちはこんにちは!かわいい、結構思ってたより大きかった。迫力ある」
緊張もほぐれたところで。
徳島キャスター「開会式から2日たちましたけど今はどんな思いですか?」
和合さん「少しホッとしています。自分では納得のいくところがすごく多かったので、ほんとに無事に終えられて良かったなと思っています」
腕と足に先天性の障害がある和合さん。車いすでの生活を送っていて、左手も自由に動かすことができません。今回、挑戦したきっかけは。
和合さん「友達の影響が実はすごく大きくて。友達がミュージカルで子役をやっていて、すごくその時に感動して。今の自分の姿を見てほしいっていうのがあったので、それを伝えられるチャンスだなと思って応募しました」
オーディションでは、小学校からやっているというユーフォニアムを披露。さらに…
和合さん「『アメイジング・グレイス』を歌いました。あとは(審査員の)むちゃぶりで、志村けんさんの『アイーン』のモノマネをしました」
5550人の中から主役にばってきされた和合さん。
徳島キャスター「(演技で)特に由依さんが意識したところは?」
和合さん「やっぱり飛ぶシーンです。あそこは表情も大切ですし、最後手を広げた時に左手をあまり使えないんですけど、飛ぶ時には最後実はちょっと動かしてたんです。そういうところとか頑張りました」
練習を積み重ねて立った大舞台。実は…
和合さん「必ず笑顔で終わろうと思ってたんですけど、そのあと戻る時に泣いちゃって。このメンバーとこういう風に演技できるのは最後なので。だけど、自分にとってはここからがスタートだと思っていたので、ここから頑張ろうと」
娘の活躍にお父さんは。
和合信嗣さん「本当に自分の娘かと目を疑うくらい、涙で本人が見えなかったです」
家族や友人に支えられ、挑戦した世界の舞台。演じた飛行機の「翼」は、和合さんにとって「勇気」だといいます。
和合さん「見えないけど(誰でも)翼(勇気)は持ってると思うんです。翼を広げて、羽ばたいていく人生。そういうメッセージをみなさんにも受け取っていただいたらいいなと思います」