湘南乃風・若旦那“農業”にハマる
4人組ボーカルグループ・湘南乃風の若旦那さんにインタビュー、コロナ禍で音楽活動が思うようにいかない中での時間の使い方や、さまざまな制限がある中での全国ツアーへの思いなどを聞きました。
■ライブで発散できないエネルギーを“マラソン30キロ”に
——コロナ禍をどのように過ごしていましたか?
「土日が暇になったんですよ。ライブで発散できないエネルギーをマラソンを始めたことによって、消化できるようになって。いまとなっては毎週やってます。もちろん湘南乃風のライブの時はできないですけど、それ以外の時はもう30キロぐらい走ってますよ。m-floのVERBALくんとか一緒に。それがコロナ禍の僕」
■“農法”を学んで…「畑を見に行って、決定」
アーティストとしての活動の一方で、これまで被災地支援のため各地に足を運んできた若旦那さん。その経験が自身の新たな試みにつながったといいます。そして自粛生活では、食生活や身の回りにも変化をもたらしたそうです。
「環境問題にすごく真剣に取り組み始めてて、(環境の)本を出したんですよ。被災地に通い続けて、お店(カフェ)出して。ゴミを一切出さないお店をやり始めたんですよ。そうこうしているうちに農法を学んでいくんですよ。被災地まわっていると全部つながる人たちは農家さんなんです。農業に対して詳しくなっていくんですよね。訪問して寝泊まりまでするから。畑をこの間見に行って、場所を決定。そこで“不耕起栽培”っていう、耕さない掘り起こさない農法をやる。昔から食に対しては、被災地行っていると勉強になるんですよ。自粛生活でよかったのは外食が減って、ほとんど自炊してるんですよ。自分で作るっていう良さを再認識してて、食器とかも自分で作った食器なんですよね。倹約生活みたいな生活してますね」
■約3年ぶりの全国ツアーは「熱量高い」
約3年ぶりとなる全国ツアー『風伝説 TOUR 2020 四方戦風〜ぶっ飛べ クソアツい 粋な祭り 頂け一番〜』(〜11月13日予定)では、さまざまな制限の中、各地でライブを行ってきました。今回のツアーへの思いについて…
「規制があるなか、お客さんもスタッフの方の努力もすごいあったと思うんですよ。入場までにたくさんの検査というかチェック機能がたくさんあってルールがしっかりされていて、その中でやっていて、どんなライブになるのかなと思ったんだけど、自分ら的には全然変わらないですね。ただ、コール&レスポンスできない、シングアロング(観客も一緒に歌うこと)できない分、“みんなでサビ歌うぞ”みたいなのはできないから『応援歌』とかできないかなみたいにはなりましたけど、大して変わらないですね。熱量は一緒だなと、逆にいうと熱量高いな。考えて来てくれてる人たちが多い中で、なんか熱量を感じますね」