“アニメ界のアカデミー賞” アニー賞で日本作品の『犬王』が2部門ノミネート
映画は、小説家・古川日出男さんの『平家物語 犬王の巻』が原作で、ひょうたんの面を顔にかぶった異形の能楽師・犬王(いぬおう)と、相棒となる盲目の琵琶法師・友魚(ともな)の友情を描いた作品です。
カリスマ性と高い歌唱力をもつ犬王の声を、バンド・女王蜂のアヴちゃんが担当。室町時代を舞台にした時代劇ながら、“熱狂のライブシーン”が見所となっている“異色のミュージカルアニメーション”として話題に。
2022年5月に公開されましたが、ペンライトやうちわなどの応援グッズを持ち込み、観客がライブシーンを一緒になって盛り上げる“応援上映”が開催されるなど、公開から7か月をこえた今もロングラン上映が続いています。
湯浅政明監督が“長編インディペンデント作品賞”にノミネートされるのは、2021年の映画『きみと、波にのれたら』以来2度目。受賞した場合、日本製作の作品としては、2018年の『未来のミライ』(細田守監督/スタジオ地図)に次ぐ快挙となります。
また、"脚本賞”にノミネートされた野木亜紀子さんは、これまでドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や『獣になれない私たち』など、数々の人気ドラマの脚本を務めています。こちらも受賞した場合、『千と千尋の神隠し』(2002年)、『風立ちぬ』(2013年)の宮崎駿監督/スタジオジブリ以来の快挙となります。
第50回アニー賞の授賞式は、日本時間の2月26日に行われます。