3人組バンド・アリスのメンバー・堀内孝雄（74）さんが、10月に74歳で亡くなった、同メンバーの谷村新司さんを送る会に参列。マスコミの取材に対して、谷村さんとの思い出を明かしました。

1971年にバンドを結成し50年以上、谷村さんと苦楽を分かち合った堀内さんは、「谷村は、寝食を共にしてきた時期がありましたし、（年齢は）一つ違いなんですけど、兄貴のような存在でした」と明かしました。

また、谷村さんの人柄について、「頑固者ですね。詩人で、へんてこりんな人。それで気持ちはめちゃくちゃ柔らかくて」と、懐かしみました。

取材陣から、谷村さんと“言い争うことはあったか？”と聞かれると、堀内さんは「同じグループにいるので、”何もないです”と言ったらウソです。逆に言えばそれ（言い争うこと）があるから、切磋琢磨（せっさたくま）してライバルという言葉も生まれますし、そうでないと僕はこの時点で、こんな頑張れていなかったと思います。たぶん彼がものすごく頑張ってくれた」と、谷村さんをたたえました。

送る会の中で上映された、生前の谷村さんの姿を見て、堀内さんは「加山雄三さんとの『サライ』は、少しだけ焼きもちやきましたね。いつも（谷村の）隣で歌っているのは僕なので、『サライ』はしょうがないんですけど、なんか、うらやましいなと思いながら見ていましたけど、かと言って、お別れになったので、やっぱり寂しい気持ちでいっぱいなんですけど、いずれまた天国で（谷村と）歌えるので、それまではこっちで頑張ります」と、谷村さんをしのびました。