なめ猫、公衆電話…昭和・平成の懐かしさ感じる『カプセルトイ』 商品化した理由は
■1980年代に一世を風びした『なめ猫』
『なめ猫』(正式名称は『全日本暴猫連合 なめんなよ』)とは、愛くるしい子ネコといかめしい暴走族風の衣装のギャップが印象的なキャラクターで、1981年の秋にポスター・カレンダーを発売し、社会現象と呼ばれるほどのブームを巻き起こしました。シングルレコード『なめんなよ』や写真集の発売、CMや歌番組への出演など、活動の幅を広げました。
起用した理由について、発売元であるバンダイの広報担当は「昭和・平成リバイバルが令和に入って非常にブームになっていること×カプセルトイでは猫関連商品がたくさん出ており、人気カテゴリーであること。上記の掛け合わせを考えたとき、最適なキャラクターが『なめ猫』だと考えたからになります。合わせてカプセルトイの購入者層も、こども~昭和世代まで広がりをみせていることも商品化を決定した要因になります」と説明しています。
■減少傾向にある“公衆電話”
タカラトミーアーツの広報担当は、起用理由について「はじめは、昨今公衆電話を触ったことがない世代が増えているうえ、設置台数も減少傾向ということで、ガチャユーザー向けの商品化は難しいかなと不安も感じて商品化自体を悩んでいました。しかしちょうどその時期に携帯電話の通信障害で公衆電話に大行列ができ、その中で使い方が分からない人が多かったというニュースが大きく取り上げられたことがありました。私自身も2011年の東日本大震災の時に回線が強い公衆電話を何度も使用していた記憶もあり、いざという時の公衆電話のインフラの役割を再確認しました。ガチャを商品化することで、そういった公衆電話の重要性を働きかければと思い商品化に至りました」と、商品化の経緯を明かしました。