話題の“マッチョ集団”監修 カプセルトイ『マッチョチェス』 「“タンパク質”がつまっている…」
■SNSなどで話題 マッチョのフリー素材とは…
『マッチョプラス』は、マッチョだけがモデルを務める“筋肉専門”のフリー素材サービス。 “菜の花畑で追いかけっこをするマッチョ”や、“来客にプロテインを出すマッチョ”など、ありえないようなシチュエーションにマッチョがいる、という設定でクスッと笑えるシュールな素材を掲載。“日常に筋肉でスパイスを”という思いが込められているそうです。
■マッチョフリー素材を“3次元”に
商品の監修を依頼されたことについて、『マッスルプラス』の代表を務めるAKIHITOさんは、「私もマッチョフリー素材の筋肉を何か具現化したいと考えておりましたし、“ぜひ!”と快諾させていただきました。マッチョフリー素材は、これまで2次元の画像として楽しんでいただくものでしたから、3次元の立体物として提供できるのは、とても楽しみでした」と、迷うことなく引き受けたと明かしました。
■モデルは、“日本トップクラスの大胸筋”
今回、ボディービルのポージングと筋肉の造形を監修。チェスの駒6種類を、それぞれボディビルのポージングで表現しています。そのポージングモデルには、全国に500人を超えるマッスルプラスメンバーの中からTOSHIさんが選ばれました。起用した理由について、AKIHITOさんは「フィギュアにするには、やはり各筋肉のデカさが必要だと思いましたので、ボディビルの大会にも出場し『マッスルプラス』イチの大胸筋を誇るTOSHIを起用しました。TOSHIの大胸筋の大きさ・立体感はまるでアニメのようで、日本トップクラスの大胸筋だと思います」と明かしました。
■過酷を極めたポージング 鼓舞して撮影
撮影時の様子については、「各ポーズごとに、前後左右4方向から各10枚ほど、計250枚ほどを3時間近くかけて撮影しました。(実際の)ボディービル大会では、ステージが終わって舞台袖に戻ると倒れ込む選手がいるほど、ステージでは全力で力んでポージングしています。大会のステージに立つ時間は、数分間です。今回は、同じボディービルのポーズを何時間も行ったため、TOSHIは終始汗だくになりながら行っていました」と、過酷な撮影だったことを明かしました。
また、肉体美をより強調するために、ゴムチューブなどの器具を使い、際立たせたい筋肉に負荷をかけ、パンプアップをさせて撮影。さらに、AKIHITOさんは「テンションを上げて気持ちよくポージングしてもらえるように、私が“デカい!” など掛け声をかけながら、盛り上げました」と、モデルを鼓舞しながら撮影をしたそうです。
■監修の“こだわり”と“ルーズさ”
撮影した画像は、メーカーを経由して海外の原型師の元へ。出来上がった原型をチェックした際のこだわりについてAKIHITOさんは、「特に大胸筋、腹筋、脚などは隆起して際立つように、修正をお願いしました。ラットスプレッド(画像のポーズ)を前から見た時に、脇の下から現れる広背筋の見せ方も、こだわったポイントです」とコメント。
また、チェスの駒とポージングの関係性について聞くと、「正直なところ、各駒のポージングは意味合いを持たせておらず、フィーリングで決まっています(笑)。“チェスなのに、どれがキングで、どれがナイトか分からない”というルーズさを持たせるのも『マッスルプラス』らしくて良いのではないかと思っています」と明かしました。
■無機物の駒に“タンパク質”が…
メーカー側と協議を繰り返し、費やした制作期間は約2年。完成品を手にしたAKIHITOさんは、「メンバーの肉体が立体物としての商品となったことに感動しました。これまでの毎日の筋トレによって作られた肉体が、このチェスの駒に凝縮され、無機物であるはずの駒にも、タンパク質が詰まっているのではないかと覚えるほどでした」と、想像以上の仕上がりにメンバーと喜びを分かち合ったそうです。
■AKIHITOさん「一肌脱ぎ続けていきたい」
発売後の反響については、「“チェスのルールが全く分からないけど欲しい” “コンプリート版が欲しい” “3回連続ポーン引いて地獄”などのお言葉もいただいています」と明かし、今後については「素材製作には、かなりの労力がかかりますが、皆さんに喜んでいただける限りは、一肌脱ぎ続けていきたいと思います」とコメントしています。