【昭和のおもちゃが進化】環境に優しい“モグラたたき” 遊び方にも変化が
■定番からユニーク商品まで…玩具業界の“クリスマス商戦”始まる
見本市には、玩具業界にとって最大の需要期であるクリスマス向けの商品、約1万点が展示。『アンパンマン』や『すみっコぐらし』など人気キャラクターのおもちゃはもちろん、納豆の粒をパズルにした『解体パズルLite 納豆パズル』など、ユニークな商品が並びました。
その中でもトレンドの一つ、“昭和の時代に生まれ、進化したおもちゃ”に注目し、担当者に話を伺いました。
■昭和52年発売 モグラたたき “環境に優しく”進化
1977年(昭和52年)にバンダイが発売した、モグラたたきゲーム。45周年の今年、リニューアルした『元祖モグラたたきゲームシリーズ 飛びだせ!いかりの親分モグラ』が発表されました。
これまでのモグラたたきは、“1つの土台”に穴がいくつもあり、そこから出てきたモグラをたたくゲームだったのに対し、今回はモグラが一匹一匹“単体の土台”に。これによって、モグラの位置をあえて遠くに離してゲームをするなど、“モグラの置き方”によって難易度や楽しみ方を変えることができるゲームに生まれ変わりました。
そして、もう1つの“進化”を担当者に聞くと、「遊びと別のポイントとしまして、リニューアル前のモグラたたきは“電池”でタイマー機能やモーターを動かしていたのですが、今回は“電池不要”。SDGsにも配慮した“令和最新版のモグラたたき”です」とアピール。吸盤とバネを駆使し、電池を使わないモグラたたきが実現しました。
担当者は「光ったり音が鳴ったりするおもちゃは(電池を使うことが)避けて通れないのですが、アナログゲームに近いものはSDGsが叫ばれる世の中というのもあって(電池不使用を)トライし始めています」と説明。また、カプセルトイにおいても紙でできた“燃やせるカプセル”が使用されるなど、玩具業界でもSDGsを意識した動きがあると話していました。