成長続く「カプセルトイ」市場規模450億円 地域活性化に“食事券”や“ご当地カプセル”も…
ハンドルを回すと小型のおもちゃなどが出てくる 「カプセルトイ」の市場規模は、いまでは400億円を超えています。横浜では25日から食事券が当たる“ランチガチャ”も始まるなど、地域の活性化を担う取り組みも行われています。
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25日、神奈川・横浜市にある「みなとみらい駅」の改札内を、運ばれていたのは1台のカプセルトイです。そこに“カプセル”を投入して準備完了。そして始まったのは、1回1000円で回すとカプセルの中にある1500円か2000円の食事券が当たるイベント、その名も「みなとみらいランチガチャ」です。(※限定1000個、売り切れ次第終了 午前11時から午後3時まで)
お客さん
「1500円」
お客さん
「わたしも」
食事券は駅周辺の5つの商業施設で使えますが、どの施設で利用できるかはカプセルをあけるまでのお楽しみです。
お客さん
「CIAL(商業施設)のチケットでした」
イベントを企画したNKBY’s営業局 小池太一課長
「都心から1時間以内で行ける、この『みなとみらいエリア』で、 一夏の思い出を作っていただけたら」
イベント初日の25日、2000円の食事券を引き当てた親子は、ボリュームたっぷりのお好み焼きを堪能しました。
「ガチャで2000円引き」
「楽しかったです。ゲーム感覚で単純にお得だし」
一方、5回回して8000円分の食事券をゲットした女性は――
「えびを足してしまおうかなと」
そばのセットにえびの天ぷらを追加して、ぜいたくなランチにしました。
「1000円得な状態で食べることができました。ほんとうにうれしいです!」
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日本玩具協会によると、カプセルトイの市場規模はここ10年で右肩上がりに成長し、昨年度は約450億円になりました。
東京・武蔵野市にあるカプセルトイの専門店「#C-pla」では、25日も続々と回しにくる人たちがいました。
――何が出たの?
子供
「くしかつー!」
「#C-pla」では、約500種類ものカプセルトイを用意しています。
#C-pla 松本知里店長
「商品自体が、クオリティーが上がっているというのもあると思います」
種類の豊富さやクオリティーの高さなどが、人気を支える理由だといいます。そのため、お客さんもついつい――
お客さん20代
「2、3回でやめようかなって思っていたところを、5、6回まわしちゃったりとか、それ以上まわしちゃったりとか」
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そんなカプセルトイは、いまや地域活性化にも活用されています。
栃木県日光市で先月から設置しているのが、市内にある観光地や地元に根付いた店の看板などを再現したカプセルトイです。
永井園 片桐律子さん
「よその地区でもやっている、地域活性化に向けたガチャタマということで、『日光でもできないかな』ということで動き出した」
日光ガチャタマは、別の地域で人気となっていたご当地カプセルトイをヒントに商品化したといいます。
お客さん
「気軽におみやげ感覚でできていいかなって」
さらに、当てたカプセルトイが実際にある場所を訪れて、写真を撮る人も多いといいます。
ご当地カプセルトイは1か月で600個以上を売り上げたといい、今後、種類を増やしていく予定だということです。