『ポーの一族』作者・萩尾望都、フランス・アングレーム国際漫画祭で『特別栄誉賞』を受賞
フランス南西部アングレームにて行われている欧州最大規模の漫画の祭典『仏アングレーム国際漫画祭』。過去に『特別栄誉賞』を受賞した日本人漫画家には、つげ義春さん、池上遼一さん、伊藤潤二さん、真島ヒロさんらが名を連ねています。
萩尾さんはコメントを発表し、「この度は『特別栄誉賞』をいただき、感謝いたします。私を漫画家の道に導いてくださった、先達の漫画家の先生方にも、感謝いたします。漫画に出会うことで私の人生は豊かになり、美しくなり、寛容になりました。この表現の分野が存在すること、読者や編集者、多くの方が支えてくださることに、感謝いたします。ありがとうございました」と感謝の気持ちを明かしています。
小学館によると、萩尾望都(はぎお・もと)さんは1949年5月12日生まれ、福岡県大牟田市出身。日本SF作家クラブ、日本漫画家協会に所属し、女子美術大学客員教授を務めています。
1969年『ルルとミミ』でデビュー後、『ポーの一族』、『トーマの心臓』、『11人いる!』、『銀の三角』、『イグアナの娘』、『マージナル』、『半神』、『王妃マルゴ』などの作品を発表してきた萩尾さん。2012年に紫綬褒章受章、2016年に朝日賞受賞など多数の賞を受賞。2019年には文化功労者に選出されました。2022年に旭日中綬章受章、2022年にアイズナー賞コミックの殿堂(The Comic Industry’s Hall of Fame)入り。現在では、月刊『flowers』(小学館)で『ポーの一族』の最新エピソード『ポーの一族 青のパンドラ』を連載しています。