この財布が一般的な財布と異なるのは、購入した時点で何者かの痕跡が残っているということ。財布には、架空の学生証やレシートなど、さまざまなモノが入っており、それらの情報をもとに、財布の持ち主を推理するゲーム感覚の財布となっています。ちなみに、金銭などは入っていないということです。

また、財布の中身から連想されるキーワードをインターネットで検索することで、いくつかのWebサイトにたどり着くことができるほか、架空の人物から直接メッセージが届くなど、物語を体験できるといいます。

■『人の財布』が誕生したワケ

『人の財布』（c）daiyonkyokai

“なぜ、このような財布を作ろうと思ったのか？”　理由について『人の財布』を制作したチーム担当者は、「私たちは、ARG（代替現実ゲーム）と呼ばれるジャンルのゲーム制作を得意としており、誰も見たことがないような物語体験の創出を目指しています。今回の『人の財布』もその一環です」と明かしました。

■SNSの反応は？

SNSで話題になっている『人の財布』

『人の財布』について、SNSでは「面白そうだわ。一瞬ビックリしたけど」、「意味分からず聞くとただただ不穏な響きだよね」、「想像がたくさんできるし本当にこういうの大好き」など様々な反応がありました。ほかにも、購入者の中には謎解きに苦戦し情報交換をするコメントもあがっていました。

即日完売するなど、『人の財布』の反響について担当者は、「詳しく説明しないからこそ没入感があり、発見したとき、手に取ったときに驚きがある商品ですが、それは、どういった商品か伝わりにくいという半面もあります。そのため、私たちもどこまで手に取っていただけるか未知数だったのですが、この反響は私たちの想定を遥かに超えました」と明かしています。