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たけし軍団 結成40周年記念で舞台に挑戦 ラッシャー板前に軍団流ツッコミさく裂

2023年3月6日 21:05
たけし軍団 結成40周年記念で舞台に挑戦 ラッシャー板前に軍団流ツッコミさく裂
結成40周年で舞台に挑戦するたけし軍団
1983年に結成し、今年で40周年を迎える、お笑い界の一大勢力“たけし軍団”が、8日から舞台『ウスバカゲロウな男たち』を上演。出演するたけし軍団の、つまみ枝豆さん(64)、ガダルカナル・タカさん(66)、松尾伴内さん(59)、ダンカンさん(64)、グレート義太夫さん(64)、ラッシャー板前さん(59)、柳憂怜さん(59)の7人にインタビュー。挑戦する舞台の難しさや意気込み、今後のたけし軍団の展望を語ってもらいました。

舞台は、1000人近くの従業員を抱える企業の次期社長のイスを巡って繰り広げる“笑いと涙の昭和スパイス令和人情物語”。今回、たけし軍団のメンバーが“軍団結成40周年”を記念し、舞台に挑みます。(出演予定だった井手らっきょさん(63)は、体調不良により出演見合わせとなり、代役として芦川誠さん(62)が出演します。)

――今回の舞台を行うきっかけは?

ガダルカナル・タカ(以下、『タカ』):逆に聞きたいですよ。なんでこんな事やらされなきゃいけないんだって、ずーっと思っていますからね。

つまみ枝豆(以下、『枝豆』):(もともとは)舞台って話はなかったんですけど、ダンカンが結構舞台をやってたんですね。で、舞台っていうのも中々いいよねって。“舞台やって、ゆくゆくは最終的に映画も撮りたいね”って話で盛り上がって。とんとん拍子で話が進んじゃって、僕らも気付いたときにはもう場所も、日にちも決まってた状態です。

タカ:俺のイメージだと、みんなで当時のリアクション芸をやるのか、こてこてのコントとかをやるのかなと思ってたけど芝居って聞いて、『うわっ!』て。俺とラッシャーは舞台なんか一回もやったことないんだから。

枝豆:『じゃあ面白いことやろうぜ』って言ってダダ滑りするのが怖いから。ちょっと逃げておこうかなって。なおかつ、今後の事を考えたら『あ、すごくいい味を出して役者としてやってるな』って誰かが見てくれたら仕事につながるかなって。

ダンカン:(それがラッシャー)君だよ、新しい一面を見たよ。

ラッシャー板前(以下、『ラッシャー』):まあ、この中では若手ですから。今年還暦です。

ダンカン:(ラッシャーは)ちょっと見たことない演技をしますよ。

ラッシャー:盗んでよ~。

■たけし軍団流の“愛あるツッコミ”さく裂

取材を行ったこの日は、メンバーたちが初めて本番同様の通し稽古を行い、舞台の流れや動き、セリフを改めて確認しました。初めて止めずに最後まで通した出来栄えを伺いました。

――初めての通し稽古の出来は何点ですか?

タカ:全体で言うと、もっとひでえ事になるかなと思ってたから“45点”くらいかなと。

ラッシャー:俺は“82点”です。

すると、この発言を聞いたタカさんからラッシャーさんへグーパンチがとんできました。

ラッシャー:いてて、久々。

タカ:愛のあるツッコミです。

ラッシャー:60歳のおやじが67歳にツッコまれてる。これがたけし軍団です(笑)

枝豆:正直言うと、ほんとに70点くらいあげててもいいと思う。この年のおやじ、まして(舞台)初めての人がいて、途中ごまかしごまかしはあったけど。それだけごまかす方法を知ってるわけよ。なんとなくそれらしいこと言って通り過ぎるとか。止まることはなかったじゃないですか。

タカ:憂怜みたいに、舞台知ってる人ならいいけど。舞台初めての人間だと、“初めての通し稽古がこれで大丈夫なのかな?”っていう、ちょっと不安がある。

柳憂怜:全然大丈夫です。もっとひどいから、ひどいのいっぱいありますから。初日の出来を考えたら。

ラッシャー:やっぱ82点ですよ。

枝豆:また殴られるよ。

ラッシャー:あぁ、すいません、間違ってました(笑)

■セリフが少ないからこその難しさ 「練習中に静かになったなと思ったら…」

――舞台で難しいシーンは?

枝豆:僕らはコントの世界でいた人間なので、芝居もそうですけど、動きで表現してた人間なので。(今回は)会話劇なので、その辺が一番のネックだったと思いますよ。一人がなんか忘れると、次が出てこないような状態じゃないですか。だから止めちゃいけないって思うから、なんかそれらしいことを言うみたいな。それでつないでいくみたいのがあるんで、すごく難しいし、先を考えると頭がくらくらしてくるよな。

タカ:俺だって大変だよ。まっちゃん(松尾伴内)と絡む怖さ。あんな独特な演技をずーっとされて。声も動きも全部『うそー!?』って。急に思いついて変な動きが入ったりするから。笑っちゃいけないと思って、こらえるのが大変よ。

ラッシャー:(俺は)逆にセリフ少ないんですけど、『どこだったかなー?』っていう戦いがあるんですよ。『誰の次だったかなー?』っていう。そこでミスったら“お前セリフ少ないのになにトチって”ってまた拳固が来ますから。その戦いがありますよ。

松尾伴内:練習中に静かになったなと思ったら『俺だ!』っていうね。

■結成40周年イヤーはまだまだ続く?

――最後に、たけし軍団40周年イヤーの今後の展望について考えていることがあれば教えてください。

ダンカン:2023年が40周年ですけども、この40周年があと3年、4年は続きますから。

枝豆:閉店セールと同じ(笑)

ダンカン:出来れば映画を次はやりたいですけど、映画っていうのは(撮影を)始めてから1年以上かかるんで、この辺をどうしようかって。

枝豆:あと映画をやるにあたっては、ラッシャーを使うか使わないかっていう問題が…。

ラッシャー:いやー、使いますよ!

枝豆:(自分で)使いますよって。ラッシャーさんの今後のたけし軍団の展望は?

ラッシャー:みんなで仲良く!

枝豆:雑だな(笑)でも常にみんな家庭とかあるんで、プライベートだと中々集まれないので。(軍団が)集まれる仕事をずっと続けていきたいですね。それは終わりなく、みんながいなくなるまで、誰かがいなくなるまで。最後の最後まで残るまでやりたいです。