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グミは食べるだけじゃない 会話のきっかけに役立つと注目 大学は“友達作り促進”期待でコラボ

2024年9月3日 23:10
グミは食べるだけじゃない 会話のきっかけに役立つと注目 大学は“友達作り促進”期待でコラボ
9月3日は『グミの日』 新しい役割を取材
9月3日は『グミの日』。今、グミには食べるだけではない注目ポイントがあるんです。グミの新しい役割を取材しました。

大型雑貨店のロフトで開催中の『グミウィーク 2024 秋』(9月16日まで)。海外から国内までのグミが勢ぞろいするお菓子の祭典で、SNSで紹介したくなるものや、楽しいデザインの商品がずらり。渋谷ロフトには、約130種類のグミが集まっていました。

ロフト広報の横川鼓弓さんによると、グミは幅広い年齢層に人気で、「ソフトな食感、しゃりしゃりした食感、少し硬めのグミなど、自分の好みにあわせて選べるところが人気の秘密になっています」と、バリエーションの豊かさが支持されているといいます。

■新食感におしゃれな見た目 バリエーション豊かなグミ

たとえば、せんべいなどでおなじみの米菓メーカー・三幸製菓の新商品『もちきゅあ』。米粉が使われていて、おもちのような食感が楽しめるグミです。“日本人のお米離れ”をきっかけに生まれ、お米由来のお菓子として手軽に食べてほしいという思いから、開発したといいます。

そして、蛍光色のメッシュポーチに入ったおしゃれなグミも。中のグミを見てみると、バンソウコウをモチーフにしたユニークな形をしています。かわいらしいデザインから、プレゼントにもおすすめと紹介されています。

■コミュニケーションに役立つグミ

そんなバリエーションの豊富さが注目されるグミ。実は今グミが、こんな役割も果たしているといいます。

ロフト広報・横川鼓弓さん
「おなじみの食品がグミになっていて“どんな味になっているんだろう”とか、形がとても面白いので友達に見せたいということで、コミュニケーションツールとしてもグミの人気はあると思います」

それは、グミが家族や友人同士などの間でコミュニケーションを生むきっかけになっていること。

この日、グミを見ていたフィリピン出身の親子(母親 30代 娘 14歳)は、娘がグミ好きということから来店。母親は「私はそんなにグミのファンじゃないけど、娘はすごく好きだから教えてもらったりする」と、グミを通してコミュニケーションが生まれていると話しました。

また、30代の会社員は、職場で「年下の子となかなかしゃべれないときがあっても、“それ私も食べたことある”と(話しかけに)いくことができた。(コミュニケーションの)きっかけになったことはある」と答えました。

■大学がグミ人気に注目 コラボで期待するのは

グミがコミュニケーションツールの1つになっていることに注目し、誕生したグミも。関西大学は今年7月、人気のグミ商品『コロロ』(UHA味覚糖)とコラボレーションした商品を発売しました。

その名も、『関大コロロ』。在学生が、関西大学をモチーフにした2種類のパッケージデザインを手がけました。

関西大学の広報課を取材すると、この商品が生まれたきっかけについて「学生のカバンの中を見せてもらうと、必ずと言っていいほどグミが入っています。食堂などで、テーブル上にいろんなグミを並べておしゃべりしたり勉強したりする姿が本当によく見受けられます」と、コメント。

そして、「学生に話を聞いてみると、会話のきっかけにグミがあると話に入りやすい、『これ新作?』『この味食べてみる?』など友達つくりツールになっていると口をそろえて言います」と、グミがコミュニケーションに役立っていることに注目し、開発したといいます。

『関大コロロ』は現在、大学内の売店で限定販売されていますが、売れ行きについて「大学関係者の購入等もあったため累計では5000個売れている」そうで、店頭での学生などによる個別購入は、1日で最高230個の売り上げがあったといいます。

広報課は「大学生同士でコラボグミがあることによって、友達作りを促進するきっかけになれば」と、回答しています。