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経済アナリスト・森永卓郎、リッターカーの魅力を語る 元祖から『スバル ジャスティ』まで紹介

2023年10月21日 22:00
経済アナリスト・森永卓郎、リッターカーの魅力を語る 元祖から『スバル ジャスティ』まで紹介
海外仕様の『スターレット』に乗り込む経済アナリスト・森永卓郎さん
経済アナリスト・森永卓郎さん(66)が、経済的でコンパクト、“入門車”として重宝されてきたリッターカーの魅力を語りました。

1980年代、初心者や車を初めて買う人の入門車として重宝されたリッターカー。排気量約1000ccのエンジンを搭載した車を指し、その魅力は『5人乗りも可能な“コンパクトサイズ”』、『1000cc以上の車とは自動車税が5000円以上違う“経済的な車”』、『高速道路、直進安定性、コーナリング機能が抜群の“走行性能”』などが挙げられます。

1984年から経済企画庁に勤め、バブル到来をいち早く予測していた森永さんは、当時思い切って土地を購入。その代わり手取りは6万円まで減ったそうです。そんな極貧時代に購入したのが、リッターカーの愛車『トヨタ スターレット(3代目)』。リッターカーの魅力について「タイヤも安いし、バッテリーも安い。後々の費用も安く抑えられる」と語りました。

■人気の火付け役となった“元祖リッターカー”

長年人々の家計と足を支えてきたリッターカー。主な車として『スズキ カルタス』や『トヨタ デュエット』、『ワゴンR』をベースに開発された『ワゴンRワイド 』(現在は『スズキ ソリオ』に車名を変更)などがあります。

歴史あるリッターカーですが、人気の火付け役となった元祖リッターカーが『ダイハツ シャレード』です。1977年に登場し、コンパクトなボディーと、当時としては画期的な4ストローク3気筒エンジンを搭載。軽快な走りで19km/lの低燃費がブームに火をつけました。

森永さんの前に登場したのは、スイスから逆輸入された海外仕様の車体。左ハンドルで、日本製はフェンダーミラーなのに対し、海外製ではドアミラーとなっています。

この『ダイハツ シャレード』は、発売当時の価格は約65万円。当時貧しかったという森永さんにも手が届く憧れの車だったそうで「この丸いところがかわいい」とマリンウインドーに見とれつつ「この時代ってコンパクトカーがすごく評価された時代で、大学4年生の時(1980年)に友達とアメリカ1周旅行に出かけた。その時一番驚いたのは、『ホンダ シビック』が『フォード マスタング』より高かったんですよ。環境によくて燃費もいい、地球にやさしいというのは当時から波としてあった」と発売当時を振り返りました。

■ロングセラーを記録 元祖リッターカーの“ライバル車”

次に登場したのは元祖リッターカーのライバル車といわれていた『日産 マーチ』です。1982年発売、スポーティーで軽快な走りを実現。マイナーチェンジを繰り返しながら、約10年間生産されたロングセラーモデルです。

実は『マーチ』という車名は一般公募で募集。応募総数565万通以上の中から選ばれ決定したといいます。実際に乗車した森永さんは「やっぱりフィット感がいいですね。実際に運転するとなったらこのぐらいのサイズがいいですよね」とサイズ感に満足した様子でした。

■国内初リッター4WDスポーツ ブームのトリを飾った名車

そして最後に登場したのは、リッターカーブームのトリを飾ったといわれる『スバル ジャスティ』です。

軽自動車『スバル レックス』をベースにボディーを拡大し、リッターカーとして開発されたこの車。1977年『ダイハツ シャレード』、1982年『日産 マーチ』、1983年『スズキ カルタス』に続き、トリを飾る形で1984年に登場。国内初のリッター4WDスポーツとして新たなファンを獲得しました。

森永さんは「『レックス』と同じ種類のエンジン音がする! こっちの方が重厚感はあるけど。スバルのこの音がいいですよね~」と満面の笑みを見せ、「リッターカーいいですね。日本も税制変えてもらって、リッターカークラスまで軽自動車並みの税金に変えたらすごくよくなると思う」と持論とともにリッターカー愛を語り締めくくりました。

(10月21日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)

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